【難読】“ひといり”じゃない! 「一入」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「一入」の読み方です。
“ひといり”じゃないの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「一入」の読み方は?
「一入」は、そのまま“ひといり”や“いちにゅう”と読むのかな、なんて思った人もいますよね。
しかし、「一入」で“ひといり”、“いちにゅう”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ひとしお”と読みます。
「一入」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「一入」の意味は以下のように解説されています。
ひと‐しお〔‐しほ〕【一▽入】
《2が原義》1 ほかの場合より程度が一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ。「苦戦の末の優勝だけに喜びも一入だ」「懐しさが一入つのる」
2 染め物を染め汁の中に1回つけること。
「―再入 (ふたしほ) の紅よりもなほ深し」〈太平記・三六〉
いっそうやひときわといった意味合いの言葉になります。
スピーチなどで、「喜びも一入です」なんてフレーズを聞いたことはないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「一入」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞いたことはある言葉ですが、使われている漢字が予想外だったという人もきっと多いですよね。
馴染みのある漢字の組み合わせですが、意外な読み方をすることを知れましたね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年06月05日に公開されたものです