「モラル」の本当の意味とは? 意味や「マナー」との違いを解説
「モラル」が入った言葉
以下では、「モラル」の使い方をより意識するために、モラルが含まれる言葉をいくつか紹介していきます。
モラルハラスメント
モラルハラスメントは、職場や社会生活において、他者のモラルに反する言動や行動を指します。
例えば、人格を否定するような言動や行動、嫌がらせやいじめ、差別などです。
モラルハラスメントを受けると、心理的苦痛や重度のストレスがのしかかり、仕事や生活に大きな悪影響を及ぼすでしょう。
社会的にも問題視されており、企業によっては、モラルハラスメントを防止するガイドラインを設けている会社もあるほどです。
情報モラル
情報モラルとは昨今の情報社会において、適切に行動をとるための考え方を指します。主に、個人情報の保護や著作権の尊重、インターネット上のルールやマナーの厳守などです。
インターネット上では、情報の盗用や改ざん、なりすましなど問題が次々と起こっています。さらには言葉の暴力や差別、ヘイトスピーチなど交流する上でのトラブルも後をたちません。
情報モラルを守るには、適切な知識と対策、ルールとマナーを遵守することが重要です。このように、適切な情報に触れて行動することを情報モラルと呼びます。
モラルハザード
モラルハザードとは、主に金融や保険分野で関係する言葉で、リスクを考えず行動することを言います。
具体的には、保険に加入していることを良いことに、リスクをあえて避けず無責任な行動を取る行為のことです。
典型的な例で言うと、自動車保険に加入しているドライバーが、仮に事故を起こしたとしても保険がカバーしてくれる安心感から、あえて無謀な運転をする人を指します。
インモラル
インモラルとは、「不道徳なさま」であったり「背徳的」であったりと、道徳や倫理に反するといった意味です。例えば詐欺行為や不正行為、他人をあざむく行為などを指します。
そのため、インモラルは、社会的影響や信頼などに悪影響を及ぼしたり、信用や評判を落としたりする可能性があると言えるでしょう。
インモラル的な行動は避けた上で他者を尊重し、倫理的な判断が大切です。
アンモラル
アンモラルとは「不道徳的」や「非論理的」を意味する言葉です。一般的な倫理や道徳に反し、社会的価値観に合わないことを言います。
主に、他者への配慮がなかったり道徳的な考えを無視したり、不正行動を取ったりすることです。
先ほどの不正行為に焦点をあてるインモラルよりも、さらに広い範囲で道徳に反する行為を指します。
意味と使い方を把握して「モラル」を正しく使いこなそう
「モラル」という単語は、日常的によく使われる言葉なので、なんとなく理解しているつもりになってしまいますよね。
しかし、もしも間違って意味を覚えていたり、使い方を間違えたりしてしまうと、いざという時に恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
誤った言葉遣いをきちんと指摘してもらえる機会は、大人になるとどんどん減ってしまいます。恥をかいてしまうことのないよう、正しく使いこなせるようにしておきたいですね。
(上色ゆるり)
※画像はイメージです
※この記事は2021年05月21日に公開されたものです