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「忖度」の意味とは? 正しい使い方と言い換え表現

武田 麻希

「忖度」の英語表現

「忖度」は日本的な考え方であり英語では表現しにくいニュアンスがあるものの、いくつかの英語で表すことができます。「忖度」の英語表現は下記の通りです。

speculate

「speculate」には下記のような意味があります。

speculate[動詞 他動詞]

1(確実な根拠なしに)(…について)あれこれ思索する、沈思する、推測する

2(株・土地などに)投機する、(…を見越して)思わくをやる。

(『新英和中辞典』研究社)

「あれこれ思索する」という意味が「忖度」と似たような意味ですので、「忖度」の英語表現として使えます。

surmise

「surmise」には下記のような意味があります。

surmise[動詞 他動詞]

1(想像に基づいて)推量する、推測する

2〈…であると〉推量する、…かと思う

(『新英和中辞典』研究社)

動詞としてだけでなく、名詞としても使える表現です。他人の心を推し量ることを意味する「忖度」と意味が似ていますので、「忖度」の英語表現に適しています。

「忖度」の元々の意味を押さえよう

「忖度」とは、「他人の心を推し量ることや、推し量って相手に配慮すること」を意味する言葉です。「推し量る」という意味がある「忖」と、「示される言動や心の様子」という意味がある「度」との組み合わせでできています。

国会答弁などの影響で、「気持ちを推し量って裏から手を回した」という意味で使われることが増えていますが、本来であれば誤った使い方ですので注意してください。

「忖度」は、動詞「する」をつけて使うことが多いです。「推察」や「顧慮」など類義語もたくさんあります。

本来の意味や周辺の言葉を理解した上で、正しく使っていきましょう。

(武田麻希)

※画像はイメージです

※この記事は2021年05月21日に公開されたものです

武田 麻希

ホテルや外資系金融会社などでの勤務歴があるフリーライター。これまでの人との関わりや大学で学んだ心理学についての知識、FPなどの資格取得を通じて得た経験をもとに、記事を執筆している。

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