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「忖度」の意味とは? 正しい使い方と言い換え表現

武田 麻希

「忖度」の正しい使い方

「忖度」は間違った使い方をしやすい表現ですので、意味を正しく理解して使いましょう。ここでは、「忖度」の具体的な使い方を、いくつか言葉の例を挙げながら紹介していきます。

「忖度」を使った例

・取引をスムーズに進めるためには、忖度がものを言うこともある。

・迷っている顧客に必要以上に話しかけないのは、彼なりの忖度である。

「忖度」には「他人の心を推し量ること」や「推し量って配慮すること」などの意味がありますので、実際は使用する相手を問いません。

上記の例文のように「気遣い」に似たような意味として使われることも多いですよ。

「忖度する」を使った例

・クライアントへ忖度して、打ち合わせ日程を調整する。

・残業がある妻に忖度して、夕食の用意を済ませておく。

・周りに忖度しすぎると、かえってうまくいかないことがある。

「忖度」は動詞「する」と組み合わせて、人の行動を表す言葉としても使われます。一番使われる機会が多い「忖度」の使い方として、覚えておきましょう。

「忖度」の誤用例

・彼のプレゼンが成功したのは忖度の結果に違いない。

・Aさんが昇進した裏には忖度があったと噂されている。

「忖度」は誤用されやすい表現です。「気持ちを推し量って裏から手を回した」という意味で使われることが多くなっていますが、本来はそこまでの意味を持ちません。

純粋に「気持ちを推し量る」「気持ちを推し量って配慮する」という意味である点を理解しておきましょう。

もちろん、言葉は時代背景と共に変わっていくものです。今ではこうした根回しのニュアンスを含む使い方も一般的になりつつありますが、本当の意味を知っておくことで、使い方の正確性がUPし、言葉の幅も広がります。

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