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「杞憂」の意味とは? 「杞憂している」が間違いな理由

kirara

「杞憂」の使い方と例文

「杞憂」は使い方によって、伝わる意味のニュアンスが変わってしまいします。

シーンに合わせて正しく使うためにも、「杞憂」を使った3種類の表現方法を例文と共にチェックしていきましょう。

「杞憂に終わる」

この表現は、「心配していたけれど無事に終わった」という意味になり、良い結果であったことを示しています。

プロジェクトなどが終わった時に、心配していた内容に加えて「杞憂に終わりました」とメールに添えて使います。

また、「杞憂に終わりましたが」と形を変えることで、次の企画やプロジェクトをする時に意識するべき反省点を伝えることもできますよ。

例文

・物資の輸入状況が不安でしたが、杞憂に終わってなによりです。

・今回は杞憂に終わりましたが、次回からは余裕を持って納品をいただけるようお願いいたします。

「杞憂に過ぎない」

心配性な人などに声を掛ける時には、「杞憂に過ぎない」という使い方をします。

「今心配しても仕方がない」という意味を伝えられるので、エールや励ましの言葉として使いましょう。

やや厳しめな言葉に見えますが、相手の実力を信じているといった褒め言葉ですよ。

例文

・練習をたくさんしたのだから、その不安は杞憂に過ぎないだろう。

・当日は何が起こるか分からないので、今の心配ごとは杞憂に過ぎない

「杞憂であれば良い」

相手がうまくいくことを願う時に使うのが「杞憂であれば良い」という表現です。

過ぎた心配になれば良いという意味合いから、「心配や不安に思っていることが起こらないことを祈る」といったニュアンスになります。

「あなたのことを心配しています」という意味でもあるので、大切な人へのメールや手紙などで積極的に使いましょう。

例文

杞憂であれば良いのですが、日々変わりなくお過ごしでしょうか。

・先日のプロジェクトの件、杞憂であれば良いのですが~

「杞憂する」「杞憂している」は間違い?

「杞憂」の間違った使い方が、現在進行形の「杞憂する」という表現です。

「杞憂」は結果的に必要のない心配だった、他人から見て余計な心配であるという意味であり、心配している本人は、その時点で必要がないとは思っていません。

つまり、「杞憂」はどちらかというと過去形の意味なので、「する」や「している」といった、今の気持ちや状況をあらわす言葉ではないのです。

言葉の意味が矛盾してしまうため、「杞憂する」のような使い方は避けましょう。

次ページ:「杞憂」の類語と違い

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