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愛想笑いをする心理って? メリット・デメリットや疲れた時の対処法

高見綾(心理カウンセラー)

愛想笑いに疲れた時の対処法

では、愛想笑いに疲れて「もうやめたい」と思った時、どう対処したら良いのでしょうか?

ここでは、愛想笑いをやめるためのポイントを紹介します。

(1)相手に向き合って興味を持つ

愛想笑いをせずに済むためには、相手の話に興味を持って真剣に聞いてみるのが良い方法です。最初から心の壁を作るのではなく、まずは向き合ってみましょう。

興味を持てば、自然に笑ったり、「え?」と驚いたり、「へえ~」と相づちを打ったり、素直なリアクションが取れるはずです。

相手にきちんと向き合うことで、愛想笑いをしているという感覚がなくなってくるでしょう。

(2)愛想笑いは「相手に対する礼儀」だと捉えてみる

「相手に媚びを売っている」と考えると、愛想笑いは嫌なことのように思えてしまいます。

とはいえ、特に仕事上の関係では、愛想笑いは人間関係の潤滑油のような役割を果たすこともあるのです。

そこで、笑顔を向けたり、感じ良く振る舞ったりするのは、「相手に対する礼儀だ」と考え方を変えてみましょう。

すると、愛想笑いに対する自分の感じ方も変わってくるかもしれません。

(3)自分の気持ちをごまかすのをやめる

例えば、本当は知らないのに、知っているふりをしてみんなと一緒に笑っているのだとしたら、自分の気持ちをごまかすのをやめてみましょう。

「え? 今の、知らない。どういうこと?」と一言素直に聞いてみるだけでも、愛想笑いでごまかす回数を減らすことができるはずです。

聞かれた方も、ただ何となく笑って返されるよりも、質問された方が「興味を持ってくれているんだな」と感じるのではないでしょうか。

(4)必要以上に気を使う相手なら距離を取る

どうしても気を使って疲れてしまう相手がいるのなら、可能な限り距離を取りましょう。

どこにでもウマが合わない人はいるものですし、わざわざ愛想笑いをしてまでお付き合いする必要はありません。

仕事上の関係であれば完全に接触を断つことは難しいので、必要最低限のやりとりにとどめたり、プライベートであればグループの集まりには参加しなかったり、少しずつでいいので接触の密度や回数を減らしていきましょう。

次ページ:お互いに気持ち良く過ごすためのマナーだと考えてみよう

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