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生理中は性欲が高まる? ムラムラする理由と生理中のセックスにおけるリスク

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

生理中にセックスをすることのリスク

続いて、生理中のセックスのリスクを考えてみましょう。生理中にセックスをすることでおこるリスクとしては、おもに以下のようなことがあげられます。

避妊がおろそかになる

「生理中は中出ししても妊娠しない」と言われることがあり、避妊がおろそかになる可能性があります。そもそも「生理中は妊娠しない」というのは、大きな誤りです。

とくに生理周期が不安定な場合は排卵のタイミングがずれ、生理中でも避妊せずにセックスをすれば妊娠する可能性があります。妊娠を望んでいない場合は、しっかりと避妊をしましょう。

感染症にかかるリスクが上がる

生理中の性行為では、血液(経血)との接触が避けられません。血液には、じつはさまざまなウイルスや病原体が含まれており、血液を介して感染する病気もあります。たとえば、B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群(HIV)、梅毒などです。

マスターベーションのように、自分の経血が自分の体につくのと異なり、セックスでは他人の血液が体につくため、感染症にかかるリスクは高まります。

そのほか、生理中のマスターベーションのところでも説明した、子宮内膜症のリスク増の可能性もあります。

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