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「留意」の意味とは? 「注意」との違いを解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「留意」の使い方

それでは、留意の使い方を以下に紹介します。

長く心に留め置いてほしいことを表す時に使う

「留」の文字には、「保留」「滞留」「駐留」などの使われ方からも分かるように「同じところにとめておく。とどめる。とめる」(『例解新漢和辞典』三省堂)という意味があります。

同じ注意でも、その時だけ気を付けるのではなく、しばらくの間心に留め置いてほしいことを伝えたい時にぴったりです。

言い換えれば、「留意」は、「スリップ注意!」のような瞬発的な注意を促す張り紙には向いていないということです。

一方、次のように「この点に気を付けましょう」というポイントをあらかじめ箇条書きで示す時にはよく使われる言葉です。

・外貨預金に関する留意点
・申告書の書き方と留意点
・本制度を利用する際の留意事項
・出願に際しての留意事項

「留意」を丁寧に言うと?

では、メールや文書などで「留意」を使う場合には、どうすればいいでしょうか。

漢語の頭に付ける接頭語「ご」を加えて「ご留意」とすることで、尊敬の意を表すことができます。

「ご留意」を使った文には、以下のようなものがあります。

・「ご留意ください」
・「ご留意くださいますようお願いいたします」
・「ご留意願います」
・「ご留意のほどお願い申し上げます」

次の項目で「留意」を使った例文を挙げます。

次ページ:「留意」はどんな時に使えるのか?(例文付き)

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