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職場にいる「適当な人」の特徴と上手な付き合い方

高見綾(心理カウンセラー)

適当な人との上手な付き合い方

では、前述したような心理が働いている適当な人と、上手に付き合っていくにはどうすればいいのでしょう。

まじめに仕事をしてもらうには、どう指示を出すのがいいのかと併せて解説します。

(1)タスクを分解して明確な指示を出す

適当な人は、独り善がりな仕事をしてしまうことがあるので、指示を出す際は、できるだけ曖昧な点を残さないようにするのがポイントです。

「この場合はAの方法で、この場合はBの方法でやってほしい」というように、細かく場合分けをして、明確な指示を出すようにしましょう。

しかし、中には細かく指示を出してもできない人もいますが、諦めずに根気良く対応していきましょう。

(2)余裕を持ったスケジュールを立てる

適当な人はミスをしたり納期に遅れたりすることがあるので、それを見込んだスケジュールを立てるようにしましょう。

「今回はきちんとやってくれるはずだ」というような期待は捨てて、何かトラブルが起きたとしても大丈夫なくらいに、余裕を持ったスケジュールで動くことが大切です。

(3)まめにフォローのメールや電話をする

適当な人は、そもそもメールを見ていなかったり、約束を忘れてしまったりすることがあります。「なぜそんなにいいかげんなんだ」と思うとイライラしてしまいますが、「そういう人なんだ」と受け止めて、こちらからまめに進捗を確認しフォローするようにしましょう。

お願いをする際は、まず指示を書いたメールを送って、目に見える形で証拠を残しておき、その後で電話をして直接本人と確認するのがベストです。

特に締め切り前は、メールと電話で何回かリマインドをしておくと安心です。

(4)メールする際は、相手の上長をCcまたはBccに入れる

適当な人と自分の2人だけのやり取りをしていると、大切な約束をしていたとしても「聞いてない、知らない」とはぐらかされてしまう可能性があるので、相手の上長をメールのCcまたはBccに必ず入れて、進捗を共有しておきましょう。

相手の上長に把握しておいてもらうと、いいかげんな仕事ぶりへの抑止力にもなります。

また、相手から成果物が届かず、本当に困った時などには、相手の上長から話してもらうという手もあります。

次ページ:過度な期待はせず、まめにフォローを

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