「たわいもない」の意味は? 「たあいもない」との違いや例文を解説
「たわいもない」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
以下の「たわいもない」の4つの意味別に例文を挙げながら、使える場面や状況を考えてみましょう。
(1)とりとめもない。取るに足らない。
(2)思慮分別に欠けている。
(3)正体がないほど酔っている。
(4)張り合いや手応えがない。
(1)「とりとめもない。取るに足らない」の意味で使う場合
例文
・「何の話だ?」と課長に尋ねられたので、「たわいもないことです」と答えました。
この意味で使われる「たわいもない」が、最もよく使われているでしょう。
「たわい」が「思慮分別」という意味なので、「思慮のない → 深い考えはない → 取るに足らない」という意味で使います。
特に重要でもない話題で盛り上がった時や、誰かに「何のこと?」と聞かれて「大したことではない」と返す時などに使います。
(2)「思慮分別に欠けている」の意味で使う場合
例文
・もういい大人なんだから、たわいもないことをするんじゃないよ。
他人への思慮が足りない、大人としての分別が感じられないという時に使います。
(3)「正体がない」の意味で使う場合
例文
・昨夜は疲れていたのか、ビールを飲んだだけなのに、たわいもなく朝まで寝てしまった。
「正体がない」とは、精神や体が正常な状態にない、というような意味です。
この例文のように、意識がもうろうとするほど酔いつぶれた時などに「正体がない」という意味合いで「たわいもない」と使います。
(4)「張り合いや手応えがない」の意味で使う場合
例文
・彼ほどの選手がたわいもなく負けてしまうとは、よほど対戦相手が強かったのだろう。
張り合ったり、盛り上がったりすることなく、あっけなく負けてしまった時や、やりがいを感じられない時に使います。