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「たわいもない」の意味は? 「たあいもない」との違いや例文を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「たわいもない」の類語・言い換え表現

「たわいもない」と同じような意味を持つ類語や表現がいくつかあります。

4つの意味それぞれと似たような意味を持つ言葉を、言い換えの表現とともに紹介します。

「とりとめもない。取るに足らない」の意味で使う時:「大したことではない」

「重大ではない、取るに足らない」という意味で使います。

例文

・その件については、別段大したことではありませんよ。

「とりとめもない。取るに足らない」の意味で使う時:「由無い」

「よしない」と読みます。

「取るに足らない」ことでは似ていますが、「理由がない。意味がなくつまらない」という意味で使います。

例文

・今さら取り上げるのも、由無いことです。

「思慮分別に欠けている」の意味で使う時:「後先構わず」

「どうなるか少しも考えないで」という意味です。

「たわいもない」では「他愛」、つまり他人への思慮分別が欠けている意味で使うのに対し、「後先構わず」は行為の後についての思慮が欠けている意味で使います。

例文

・彼女は、しょっちゅう後先構わずの行動で、他人に迷惑を掛けてしまう。

「正体がないほど酔っている」の意味で使う時:「前後不覚」

「前後の区別もつかなくなり正常な判断ができなくなること」という意味です。

例文

・あれほど前後不覚に酔ったのは、初めてだった。

「正体がないほど酔っている」の意味で使う時:「酔い痴れる」

「よいしれる」と読み、「正体なく酔う」という意味です。さらに深酔いして意識を失った状態が「酔い潰れる」です。

例文

・プロジェクト成功を祝って飲む美酒にすっかり酔い痴れてしまった。

「張り合いや手応えがない」の意味で使う時:「あっけない」

「張り合いがない」の意に加え、時間的に短いニュアンスも加えたい時に使います。

例文

・コロナ禍で休校した分を取り戻すべく夏季講習が増えたため、今年の夏休みはあっけないものだった。

「張り合いや手応えがない」の意味で使う時:「敢え無い」

「あえない」と読みます。

「手の施しようがない。手応えがなくはかない。あっけない」という意味です。

例文

・必死で企画書を作ったにも関わらず、敢え無い結果だった。

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