プレゼンが上手い人の話し方とは? コツと6STEPの流れ
上手なプレゼン6つの極意
では、相手にハッキリと論点が伝わるプレゼンとはどうすればいいのでしょうか。
よく、話し方を上達させたいという人がいますが、実は相手にしっかりと伝えるためには話し方だけを練習すればいいという問題ではないのです。
以下では、今日から使える「上手なプレゼンの極意」をステップでお伝えします。
step1:プレゼンの目的をハッキリさせる
そもそもプレゼンで上手く話せないのは「目的がハッキリしない」からです。
プレゼンの資料を作る時点で、「プレゼンをすることを目的にしたプレゼン資料作り」をしていませんか? 上司から言われたから……とか、とりあえず5分話さなきゃいけなくて……みたいに。
まず、プレゼンは目的を定めましょう。
step 2:プレゼンの目的は「聞き手の人生をどう変えるか」
プレゼンは「このプレゼンをされる前と後で、聞き手の人生をこう変える」とハッキリ定めれば、とても良い資料が作れます。
例えば「転職でいかに筆記試験が大事かを伝え、転職者に『今から筆記対策をせねば』と焦ってもらう」という目的なら、どういう構成で、何を話すべきかすぐに見えますよね。
でもこれが「会社のルールについて知ってもらう」みたいなボンヤリした目的だと、ただ単にルールを並べるつまらないプレゼンになります。
プレゼンの目的は、「相手の行動の変化を促す」ものでないといけません。
step 3:目次で構成をハッキリさせる
目的がわかったら、次は目次(構成)作りです。ちなみにおすすめの構成は外資系コンサルティングファームでよく使われる「PREP法」です。PREPとは、プレゼンで話す事柄の順序の頭文字。
Point(結論や要点)
Reason(結論の理由)
Example(結論を補強する事例)
Point(結論や要点をもう一度)
この順序で話すと、相手を説得しやすいプレゼンになります。もっと詳しく知りたい方は『外資系コンサルが実践する資料作成の基本』(著・吉澤準特)を読むと勉強になりますよ。
step 4:これから何を話すか・ここまで何を話したかを適宜説明する
そして、目次の項目を一つ進めるたびに、今まで解説したことの締めと次に説明することについての話をしましょう。
「ここまで、目次の〇〇について話しました。次に、〇〇について話します」。
区切りごとに何が終わり、次に何が来るかを教えるだけで全体像が把握できるため、聞き手はほっとします。
step5:具体的なアクションに落とし込む
会議におけるダメなプレゼンは「なんかボヤっと全体像は見えたけど、結局何をしたらいいかわからない」という感想を持たせることです。
冒頭の目的はややふわっとしていてもいいのですが、プレゼンの最後には「〇月〇日までに△△する」などハッキリした行動プランを入れておきましょう。
step6:初心者はとにかく「ゆっくり、大きな声で」話す
話し方は初心者こそ「ゆっくり、大きな声で」を意識してください。普段の話し声は、プレゼンで聞くと小さく、速く聞こえるものです。困ったらニュースキャスターの話す速度を参考にしてみましょう。
実はキャスターの話す速度は、普段私たちが話す速度より遅いのです。なので、プレゼンでは半分の速度を意識してみましょう。また、声量はもとの声の大きさにもよりますが、普段の1.5~2倍の声が適切でしょう。
ゆっくり過ぎるかな? くらいに遅く話した方がプレゼンは伝わりやすく、かつ話しながら考えられるのであがり症の人もパニックに陥りにくくなります。
話し方だけでなく、トータルで考える
プレゼンのコツをお伝えしてきました。よく、話し方が下手で困っているという話を聞きますが、話し方だけを鍛えるよりも、トータルでプレゼンを作ることを意識するのが一番重要です。
プレゼンの目的が定まり構成が決まると、相手に伝わりやすい上手な話し方ができるようになります。
プレゼンの達人は、大量のリハーサルと実践経験で生まれています。あなただって、将来はトップ・プレゼンターかもしれないのです。今日が偶然、その第一歩なだけ。
この記事で「もっとプレゼンの練習してみよっかな」と思っていただけたら、私もうれしいです。
(トイアンナ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年08月31日に公開されたものです