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「言葉足らず」の意味とは? 引き起こしがちな失敗と改善法

ぱぴこ

「言葉足らず」が引き起こしがちな失敗例

言葉足らずが原因で、関係が悪化したり、誤解をまねいてコミュニケーションがうまく取れなかったりすることがあります。

冒頭に挙げた、主語の無い話し方がまさに「言葉足らず」でコミュニケーション不全の分かりやすい例ですが、恋愛・仕事・友人などケース別にどのような失敗が起こるか詳しく確認していきましょう。

(1)仕事の場合

仕事上で誤解があった時に、説明不足をわびるかたちで「言葉足らずで申し訳ありません」という言い方をすることは多いです。

これは、本当に説明不足の場合もあれば、顧客とのコミュニケーション上の行き違い、もっというと顧客側の理解不足の場合でも責任の所在を持つことでリレーションを継続させる場合に使われます。

説明不足だったり不明瞭だったり、理由はその時々で違いますが、相手と意思疎通が取れておらず、必要な合意が取れていないとこのような事態が発生します。

(2)恋愛の場合

恋愛において、特に女性は「察してほしい」という思いから言葉足らずになりがちです。いわゆる「におわせ」的な物言いで、相手の出方をうかがったり、相手が気持ちをくんでくれることを期待してしまったりするのは、文字通り「言葉足らず」といえます。

はっきりと言わないで「〇〇だったらいいのにな」と自分の希望を願望のように伝えたり、「△△ちゃんの彼氏は○○してくれるらしいよ」と伝聞系で行動を促したり……。これらの「当人は明確な意思があるのに、相手には伝わらない。もしくは伝わっても不快感が生まれる」伝え方はまさに言葉足らずでしょう。

また私のように、近しい人とのコミュニケーションだからと、主語が抜ける話し方をする人も注意が必要です。

(3)友人の場合

友人間であっても「言葉足らず」が原因で、誤解を生む場合はあります。また、それがきっかけで関係がギクシャクすることも……。近年はSNS、LINEなどの文字コミュニケーションも多く、それらを活用した場合の「言葉足らず」で実際の関係にも影響が出るパターンも見られます。

少し古いデータですが、総務省が2015年に発表した「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」では、調査対象者1178人のうち、約15%がSNS上でのトラブルを経験しています。

そして、そのトラブルが発生した理由の1位は「自分の発言が自分の意図とは異なる意味で他人に受け取られてしまった(誤解)」で7.4%と最も多く、「言葉足らず」がSNSでもトラブルの原因になりやすいことが分かります。

次ページ:言葉足らずな人になってしまう理由

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