「言葉足らず」の意味とは? 引き起こしがちな失敗と改善法
言葉足らずな人になってしまう理由
言葉足らずな人は、総じて「コミュニケーションが苦手」といえます。ただ、これは「しゃべるのが好き・嫌い」とは軸が少し違います。会話のキャッチボールができず双方の意思疎通がスムーズに取れないということです。
では、どうして言葉足らずになってしまうのでしょうか? 共通点を見ていきましょう。
(1)「何を言うべきか」考え過ぎてしまう
「正解を出さねば」と考え過ぎてしまう人は、言葉足らずになりがちです。人と会話することに不安を感じたり、大人数の前で緊張したりして、「次に何を言うべきか」を過剰に考えてしまうと、それが転じて言葉足らずになってしまうのです。
考え過ぎるが故に、人と話している時に不安や緊張に意識を取られ、本来自分が言おうとしていることが話せずに言葉足らずになります。
(2)言葉を翻訳できていない
「察して」が顕著な例ですが、言葉足らずな人は自分の感情や考えていることを適切に言葉に置き換えて発信することが苦手です。
これは、「自分がどう思っていて、どうしたいのか。そして、どうしてほしいのか?」を、その場に適切かつ相手が不快にならないかたちで伝えるための「言葉の型」を知らないといえます。
説明がうまい人は、「適切な言い換え=自分の理解の翻訳作業」が非常に優れています。
(3)「自分=標準」と思っている
自分が分かっていることは、当然相手も分かっていると無意識的、または意識的に考えています。そのため、前提情報の共有が漏れていたり、自分の理解度に相手を合わせ説明を省いてしまったりして、結果として言葉足らずな状況を生み出してしまいます。
相手と自分が、同じ言葉を同じ意味で使っているか? どの程度の理解を前提としているか? などの「気にし過ぎる」くらいの確認は、コミュニケーションにおいて重要になります。