もう限界。人間関係でストレスを感じる理由と対処法【心理学】
職場やプライベートなどの人間関係でどうしてもストレスは感じてしてしまうもの。なぜストレスを溜めてしまうのか、対処法は? 心理カウンセラーの大塚統子さんが心理学を用いた改善法について解説します。
人間関係のストレスとは? 仕事などで疲れたと感じる理由
人間関係のストレス原因はたくさんあります。ここでは心理的な原因を5つ紹介します。
(1)うまくコミュニケーションが取れない
意図していることが伝わらなかったり、言葉がきつくなったりしがちで、うまくコミュニケーションできなくてストレスになることがあります。
「分かってほしい」ことが伝わらない
特にストレスが大きくなるのは「分かってくれるはず」と思っている人に「分かってもらえない」「誤解されている」と思うこと。
家族や友達・上司や部下など意思疎通ができていると思っていた人に分かってもらえない時は強くストレスを感じるようです。
(2)他人を優先し過ぎる
人に気を使えるのは素晴らしいことですが、度が過ぎると自分に負荷が掛かります。
人の顔色をうかがったり、機嫌をとって相手に合わせたり、人に気を使い過ぎていると、相手を優先するのが当たり前になっていきます。
自分でも気が付かないうちに、自分の考えや気持ちを抑え、言いたいことを飲み込んで、ストレスが蓄積されていきます。
また、「みんなのために」「自分さえ我慢すれば」と自己犠牲をするタイプも、「なぜ自分だけ?」「私ばかり損をしている」といったストレスを溜めやすいです。
(3)自己有用感の不足
自己有用感とは「自分の属する集団の中で、自分がどれだけ大切であるかということを自分自身で認識すること」です。
他人との関係で「役に立った」「感謝された」「認められた」など、自分が必要とされていると思えると幸せを感じやすいものです。
その対極にあるのが「役に立っていない」「迷惑になっている」といった感情で、これらがストレスの原因になります。
自己有用感が不足すると、自分の居場所がないように思い、孤独を感じます。
(4)頑張りすぎてしまう
責任感が強くて「自分が何とかしなければ」と抱え込み、人を頼ることが苦手なタイプは、一人で頑張りすぎてしまう傾向があります。
人から頼まれると断らずに引き受ける、期待されると無理してでも頑張る、自分が辛くても人の相談に乗るといったことを続けていると、やがて限界がきてストレスフルになります。
(5)人と比較する
自分に自信があれば「自分は自分、人は人」と思いやすいのですが、自信がないと人と自分を比較することがあります。
そして多くの場合、人の優れている部分と自分のダメな部分を比べて「自分は不充分」と感じます。
SNSでの情報過多もあって、比較の結果、劣等感や嫉妬の感情が刺激されてストレスになるのです。
ストレスを感じやすいタイプの特徴
ストレスを感じやすい人にはいくつか特徴があります。下記記事をチェックしてみると、自分が当てはまっているタイプか分かるでしょう。
同じ状況下なのに、ストレスを感じやすい人、感じにくい人がいます。一体どんな人がストレスを感じやすいのでしょうか。