本命男はドキドキではなく「安心感」を与えてくれる　＃本命男の恋愛ホワイトファイル

お嬢さん。

不幸な恋愛を避けるための、たった一つの冴えたやり方をご存じでしょうか？

それは「本命男を見分ける」こと。

いいですか？

この世には、貴女に「人生は愛と幸せに満ちている」と感じさせてくれる天使や紳士がたくさんいます──今、この画面を見ながら想像したよりもずっと。本連載では、そんな「本命男（本命彼氏にするべき男）」の見抜き方を紹介していきます。

それをどうか心の中にファイルしてください。このきれいな色のファイルが、いつか役に立つときがくるはずですから。

本日の恋愛ホワイトファイル

「好きだって言ってたチョコ買ってきたよ」
「今日遅くなるかも、ごめんね」
「ちゃんと思ってること教えてね。気を付けるからさ」

分かりますか、この感じ。

この「ちゃんと安心できる日々を過ごせている」という感じ。

めちゃくちゃ安心感がありますよね。あ、好きなもの覚えててくれたんだ。心配しないように、ちゃんと連絡してくれるんだって。ささやかな心地良さをプレゼントしてくれる感じ。

深夜にドライブしようという破天荒さや、ギラギラの野心や、キレキレのトークスキルはない。どちらかというと平凡なのかもしれません。けれど、いつまでも穏やかな日々が続くと感じさせてくれる──。

エクセレント！

お嬢さん。これぞ本命男とのホワイト恋愛なのですよ。

よろしいですか？

本命男は「ドキドキではなく安心感を与えてくれる」のです。

それが「貴女を大事にしながら生きる」ということだから。ちゃんと生活と向き合うことができるということだから。この刺激の多い世の中で、安心感を与えてくれる男性は貴重ですよ。

このタイプの特徴とホワイトポイント

ズバリ「安心系男子」です。

そのままですが「安心させてくれる」のが特徴です。言葉にすると簡単に聞こえますよね。しかし、なかなかできることではありません。

こうした行動で（くれぐれも口先だけの男ではありません）貴女を不安にさせることをしないというわけです。ちゃんと向き合ってくれるからこそ安心するのですね。

長いスパンで見ると──人生は長距離マラソンですから──貴女の心強い味方になってくれることでしょう。ナイトのように。それがどれほど幸せなことか。

逆に、ドキドキ“だけ”させてくる男性は同時に不安にもさせてきます。

LINEの返信がなかったり、ディスったり、他の女性の影を匂わせたりすることで「もっと私が尽くさないから悪いんだ」と思わせ、貴女の精神を削って縛るのです。依存チックになってしまうのですね。

ドキドキと安心感、両方与えてくれるなら問題ありません。だけど与えられるのがドキドキだけなら注意してもいいかもしれません。

「安心系男子」は、そんな感情のぐわんぐわん揺れるジェットコースターのような恋愛から抜け出せなくなったことのある女性におすすめできます。

すくすくと自己肯定感がアップするのを感じることでしょう。それが生涯続くのです──パートナーに持ってこいと言えるでしょう？

このタイプの男性心理

「安心系男子」が、このホワイトポイントを持っている理由はシンプルです。

人生を受け入れているから。

人生とは生活の繰り返しです。私たちは、日々の生活を繰り返すことで生きていくしかないのです。それを直感的に理解しているのかもしれません。他人と競争したり、自分のプライドを慰めたりすることに重きを置いていないのですね。ある種のエレガンスです。

周りに大事にされてきたのかもしれません。あれこれ悩んだ果てに落ち着きを身に付けたのかもしれません。意識的にか、無意識的にか。いろんなタイプがいるでしょう。

いずれにせよ、どこかの地点で、他人を大事にすることを学んだわけです。それを学ばずに死ぬ人間が多い世の中で、大したものだと思いませんか。

決してドキドキさせるわけではない、けれど、安心感を与えることができる──そういう類の資質もあるのですよ。才能と言ってもいいかもしれません。

そして恋に落ちたときは、恋人を幸せにするために全力で“安心”を与えてくれることでしょう。むしろ、そんなこと当たり前だというふうに。まさに本命男とのホワイト恋愛です。

このタイプの見分け方と攻略法

この本命男を見抜くコツを紹介します。

すごくシンプルです。

それは「貴女の心がどう感じるかに正直になること」です。

貴女がどう感じるかだけが正解なのですから。もうちょっと言葉を変えてみましょうか。目の前の彼が「安心系男子」かを見抜く質問はこういうものです。自分自身に問いかけてみてください。

「その人と会っているときと会っていないとき、どちらも安心できていますか？」

会っているときはドキドキできるのに、会っていないときは不安になるのであれば、それは似て非なるものかもしれません。いつか辛くなるかもしれません。付き合うとは「その人と顔を合わせていない時間の方が多い」ということなのですから。

会えないときでも安心感で包んでくれるのが本命男なのですよ。

お嬢さん。

その男、安心できる？

（文：浅田悠介、イラスト：ますだみく）

※この記事は2020年03月29日に公開されたものです