本命男は怒らない、キレない、イライラしない
不幸な恋愛を避けるためには「本命男を見分けること」が一番大事。この連載では、恋愛コラムニスト・浅田さんが、本命男たちを見抜くコツを紹介します。
お嬢さん。
不幸な恋愛を避けるための、たった一つの冴えたやり方をご存じでしょうか?
それは「本命男を見分ける」こと。
いいですか?
この世には、貴女に「人生は愛と幸せに満ちている」と感じさせてくれる天使や紳士がたくさんいます──今、この画面を見ながら想像したよりもずっと。本連載では、そんな「本命男」の見抜き方を紹介していきます。
それをどうか心の中にファイルしてください。このきれいな色のファイルが、いつか役に立つ時がくるはずですから。
本日の恋愛ホワイトファイル
「そりゃ仕方ない」
「店員さんにも都合があるもんな」
「こっちもごめんね」
分かりますか、この感じ。
この「都合の悪いことがあっても怒りませんよ」という感じ。
イライラしません。キレるなんてもってのほか。トラブルに遭っても、あっちにも都合があるんだもんなと考えられる感じ。
すぐに怒鳴って、その後泣きながら謝罪される──みたいに感情がぐわんぐわん揺れ動くドラマチックな刺激は少ないでしょう。そっちの方が、ドキドキハラハラできてエキサイティングかもしれませんが。
でも長く付き合っていきたいなら、怒らなくて、キレなくて、イライラしない男性の方がいいんじゃないかな──。
エクセレント!
お嬢さん。これぞ本命男とのホワイト恋愛なのです。
よろしいですか?
貴女と穏やかな関係を続けられる男性こそ、貴女を幸せにできる存在なのですよ。
どうか、このことを覚えていてください。この世には、ぱっと女心は惹かれないけれど、貴女を幸せにできる「隠れ本命男」もいるはずです。
そういう男性って、案外レアですよ。
このタイプの特徴とホワイトポイント
ズバリ「キレない系男子」です。
シンプルに怒らないのが特徴です。
ここは注意ですが、「他人に嫌われるのが怖くて怒れない」のではありません。
「嫌なことがあっても他人に機嫌をぶつけない」という意味です。
ネガティブな感情を、ちゃんと自分の中で処理できるのですね。「周りに当たり散らすことではないよね」という感覚。自分の感情をコントロールできる、ともいえるでしょう。
言葉にするのは簡単です。しかし、実際に行動できるかといわれると難しいのです。やっぱり自分にとって都合の悪いことがあると、ついイライラするのが人間だから。
ただこの性質は、恋愛を続ける上ですごく貴重になります。
そもそも長続きする恋愛とは「お互いをリスペクトし合って、お互いを理解して、お互いの自己肯定感を育てるもの」だから。少なくとも顔色をうかがってビクビクするのが、健全な恋愛だとはちょっと言いづらいですよね。
もちろん、けんかをした際に貴女に非がある時もあるでしょう。転んで彼の顔にカスタードパイをぶつけたとか。そんな時も怒るのではなく、笑い飛ばすか、「もう転ばないでね……」と優しく諭してほしいですよね。
怒らない男性ってすてきです。
このタイプの男性心理
今回の「キレない系男子」が、このホワイトポイントを持っている理由はシンプルです。
それは、自分の感情をコントロールできるから。
生まれついた性質か、育った環境かは分かりません。シンプルに鈍感な場合もあれば、強く自分を律している場合もあるでしょう。常に心が穏やかなのです。
確かに、この世には理不尽なことやつらいことがたくさんあります。
しかし、それを周りに(例えば恋人に)当たり散らしていては人生を楽しめません。むしろ、それを「いかに美しくさばくか?」が人生だともいえるのです。
基本的にイライラすることも少ないし、イライラしても自分の中で処理するわけですね。
だからこそ、貴女に怒りをぶつけることもしません。
そんな男性とは、安心して、交際を続けられますし、まさに穏やかな恋愛。そんなパートナーがいるだけで、人生がより良く変化していくように思いますよね。
まさに本命男とのホワイト恋愛です。
このタイプの見分け方と攻略法
この本命男を見抜くコツを紹介します。
すでにお分かりかもしれません。それは「怒るか、怒らないか」です。
理不尽なことが起こった時の、彼の言動を観察すればOKです。彼が「そもそも怒らない性質なのか、大人だから自分を律しているのか」までは見抜けなくとも、キレない系男子であることは分かるでしょう。
とはいえ、一つ注意点を。
付き合ってから、「キレる系男子」の正体を現すタイプもいるからです。
だからこそ「貴女だけではなく、後輩や友人や店員や家族などの他人に対する態度」も確かめておきましょう。すごく大事なポイントです。貴女を手に入れたくて、今だけ良い顔をしているのかもしれませんから。
将来彼がどんなふうに変わったり、変わらないでいたりするかを想像するのもレディの嗜みですよ。
お嬢さん。
その男、貴女に怒りをぶつけてない?
(文:浅田さん@恋愛を語る奇術師、イラスト:ますだみく)
※この記事は2020年09月26日に公開されたものです