おおらかな人とは? 5つの特徴と心理・おおらかな性格になる方法
おおらかな人になるには?
あなたが、おおらかな人になりたいと考えているとしたら、つい細かいことを気にしたり、感情的になってしまって後悔したり、いつまでもクヨクヨ引きずってしまったりする自分をなんとか改めたいと思っているのかもしれません。
では、少しでもおおらかな考え方ができる人間に近づくには、何をしたらよいのでしょうか。
(1)大局的に考える
人はトラブルを克服することによって成長します。トラブルが生じなければ成長しないと言い換えてもいいでしょう。
つまり、トラブルはわたしたちにとって必要で、意味があることなのです。
もちろんトラブルがあると嫌な気持ちになります。ムカついたり、へこんだり、ガッカリしたりします。そうなってしまうのは、今この瞬間だけを見ているからです。
そのトラブルが、長い目で見ると自分の成長に役立つことを思い出せば、気持ちを切り替えて前向きになれるはずです。
物事を近視眼的に捉えていると、目先のことで一喜一憂してしまいます。物事を大局的に捉え、今回の嫌な出来事は自分の成長にとって必要で意味あることだと考える。この考え方こそが、おおらかな人になるためには重要です。これを常に忘れないようにしてください。
(2)相手を主語にして考える
他人に迷惑をかけられたり、他人の言動が鼻についたりするとき、どうしてもそれを許容できないのは、自分を主語で考えているからです。
「わたしは〇〇したかった」「わたしは相手に〇〇してほしかった」と考えているということです。
でも、よく考えると、相手も自分と同じひとりの人間です。相手にだってその人なりの事情があるのです。
他人は「わたし」を喜ばすために存在しているわけではありません。その人は、自分の喜びや満足のために生きているのであって、たまたまその言動が、こちらにとって迷惑なことだったり、鼻につくものだったりしただけなのです。
そんなときは、「相手は〇〇したかったのかもしれない」と考えてみることが役に立ちます。
このように相手を主語にして考えると、その相手も同じように、自分のことを考えて生きているという現実を思い出すことができるでしょう。すると、他人のすることにいちいち目くじらを立てるのは意味がないことだと気づいて、おおらかな態度を取りやすくなるはずです。
(3)徳を積む
他人におごってあげたり、カフェの会計で相手より多く負担したり。
そんな太っ腹な態度を気持ちよくスマートにやりたいと思っていても、心のどこかでは「ちゃんと感謝してほしい」「次回は逆に負担してほしい」という気持ちを抱いてしまうのは、決して卑しいことではありません。きっと誰もが少なからず同じように思っています。
では、おおらかな人は、こういうときどのように考えているのでしょうか?
おそらく何も考えていないでしょう。
ここは自分が払おうと思っているから自然に払っているだけだと思います。ただし、これは懐に余裕がある人でないと真似できない境地でしょう。
そういう人になりたいと思ったときは、まず「徳を積む行為をしている」と考えるのがいいかもしれません。
運は誰でも平等ではなく、運が良い人と悪い人がいる、とされることがあります。
その違いは、日ごろから徳を積んでいるかどうか。少々スピリチュアルな感じがしますが、そう考えることで、他人に対して太っ腹な態度ができるのであれば、それはそれでいいのではないでしょうか。
将来、本当に何か良いことがあるかどうかはわかりませんが、おおらかな人という印象を持たれれば、いつかプラスに働くことはきっとあるはずです。
(4)執着を手放す
細かいことを気にしてしまうのは、執着があるからです。
では、何に執着しているかというと、自分のこだわり、価値観、理想、願望といったものです。
人はこうあるべきだ、こういうことはすべきではない、こういうことはされたくない、こういう状況であってほしい、といったような考えに知らず知らず執着しているため、現実がその通りになっていないと思わず感情的になってしまうのです。
このような執着があることが、おおらかになれない原因だといえます。
これをなんとかするには、執着を手放すことが必要です。
手放すといっても、どうでもいいと考えたり、そうならなくてもいいやと投げやりになったり、あきらめたりすることではありません。
物事は必ずしも自分の思い通りにはならないことを思い出し、現実をありのままに受け止めるのです。全ては人間の力が到底及ばない絶対的な何かが決めていることなのだ、と考えてみるのもいいでしょう。
すると、細かいことをいちいち気にするのは無意味なことだと思えるかもしれません。
起きること全てを受け入れることができたとき、何事に対しても、おおらかな態度を取れるようになります。