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「そつなくこなす」の意味とは? そつなくこなす人の特徴も解説

笹氣健治(心理カウンセラー)

「そつなくこなす」長所をより生かす方法

仕事をそつなくこなす人の課題をひと言で言うと、「自分の殻を破ること」です。

すでに高いビジネススキルを持っているわけですから、そこに何かを付け加えるだけで、今のマンネリ感を抜け出して、潤いのある人生に変えることが可能です。

そのために役立つ取り組みを3つ提案したいと思います。

(1)難易度の高いことにチャレンジする

もしかしたら今までは「自分にできそうなこと」しか取り組んでこなかったのかもしれません。安全確実で堅実な道を歩んできた、ということです。

そのパターンをあえて破って、今まで挑戦してこなかったこと、特に自分には難しいかなと思ってスルーしてきたことにチャレンジしてみることをおすすめします。

それがうまくできるようにならなくても構いません。とにかく自分のパターンを変える行動を起こすことが重要です。そのチャレンジによって、何か新しい自分を発見できるかもしれません。

(2)他人との交流の場に飛び込む

他人と浅いコミュニケーションしかとってこなかったのは、人間関係構築においてなんらかの苦手意識があるのかもしれません。そこに立ち向かっていくことは、人間的成長において大きな意味をもたらすでしょう。

その第一歩として、新たにサークルや勉強会などに参加して、交流の幅を広げてみることがおすすめです。

その場では、積極的に役割を担うようにすると良いでしょう。今までの自分だったらまずやらないことに手を挙げることで、新しい自分に出会えるきっかけになります。

(3)カウンセリングを受ける

自分を変えるためには、自分を見つめ直すことが大いに役立ちます。その際におすすめなのが、カウンセリングを受けることです。

人は自分の姿をチェックするときに鏡を見ますが、それは自分で自分を見ることができないからです。

同じように、自分自身の内面を正しく見るためには他人のサポートが必要であり、それには心理カウンセラーが適役です。

カウンセリングを通して自分の心理状態や心理課題を確認することは、人間的成長にとって非常に有益な機会となるでしょう。カウンセリングを、重く捉えすぎずに一度試してみるのもありです。

そつなくこなすタイプの人は自分と向き合う機会をつくろう

自己成長のために自分と向き合ってみる。

どんな人でも、さらに成長するための課題を何かしら抱えているものです。仕事をそつなくこなす人の場合は、その器用さの背後にある心理的不器用さの克服がひとつの課題だといえます。

なんでもうまくできるからこそ、これまで触れてこなかった部分に着手すべきときが今やってきたのかもしれません。それはきっと自分の人生において大きな意味があることなので、この機会にぜひじっくり考えてみてはいかがでしょうか?

(笹氣健治)

※画像はイメージです

※この記事は2020年02月21日に公開されたものです

笹氣健治(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

メンタルトレーナー・心理カウンセラー
1967年生まれ。国際基督教大学を卒業後、NTT(東京支社)に入社。その後、地元の仙台に戻り、スポーツクラブ「グラン・スポール」の経営に携わる。企業を経営する上で人間心理を理解する必要性を痛感して心理カウンセリングを学び、現在は、ストレスやコミュニケーション問題の解消をテーマにした講演やカウンセリング、目標達成のためのメンタルトレーニングを行っている。『「やる気」のある自分に出会える本』(スリーエーネットワーク)、『仕事の悩みを引きずらない技術』(PHP研究所)など、著書19冊。

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