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「そつなくこなす」の意味とは? そつなくこなす人の特徴も解説

笹氣健治(心理カウンセラー)

そつなくこなすことのメリット・デメリット

仕事をそつなくこなすことは、良いことなのか悪いことなのか? それを見極めるために、そつなくこなすことの仕事上でのメリットとデメリットを紹介します。

メリット(長所)

まずはメリットです。次の3点は確実にメリットだといえるでしょう。

(1)信用される

どんな仕事も期限内にミスなくしっかり処理するので、依頼する側としても安心して任せることができます。

当然ながら評価も高くなり、昇進のレールにも乗りやすいでしょう。安定的に働く場を確保できるという点においてメリットが大きいといえます。

(2)仕事が勤務時間内に終わる

効率的に仕事を進めるので、自分がやるべきことをしっかり勤務時間内に終わらせることができます。

仕事とプライベートの両方を充実させる、現代の理想的な働き方ができるのも大きなメリットです。

(3)ストレスが少ない

ミスがない、トラブルもない、人間関係でも揉め事を起こさない。それはつまり、ストレスの少ない生活が送れるということです。

日々ストレスにさらされることは、精神的にも身体的にも経済的にも、さまざまな問題につながる恐れがあります。それがないというのは、やはり最大のメリットといえるかもしれません。

デメリット(短所)

次はデメリットです。長期間仕事をそつなくこなし続けていくことで生じかねない問題があり、それがデメリットとなります。

(1)仕事にやりがいが持てなくなる

仕事をそつなくこなし続けていると、やがて「仕事はできて当たり前」「仕事は淡々と処理するもの」という感覚が身についてきて、仕事を終わらせたときの達成感が味わえなくなります。

目の前に仕事があるからやる、という感覚で仕事を毎日こなすだけとなり、やりがいが持てなくなってしまうのです。

(2)濃い人間関係がない

特徴でも述べたように、相手の立場を考え誰とでもフラットに関わることから、無難なコミュニケーションをとる傾向があります。

そのため、上辺だけの付き合いで終わってしまって浅い人間関係しかつくれなくなる可能性があります。

そういった人の中にいて感じるのは孤独感。心通わせることができる人が誰もいない生活は、むなしく寂しいものになってしまいます。

(3)人生がつまらなくなる

仕事にやりがいが持てない。人間関係もむなしい。となると、人生がつまらなく感じてしまい、「私はなんのために生きているのだろうか」と悩むことになります。

▶次のページでは、そつなくことなすことの長所をより生かす方法について解説します。

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