職場の嫌いな人とどう付き合う? 原因と対処法
嫌いな相手から嫌われないようにする方法
それでは嫌いな相手から嫌われないようにするためには一体どのようにすればよいのでしょうか?
これは以前とある募金が使った方法が活用できるでしょう。
とある募金が街頭で“あること”をして大成功をしました。
その方法は至って簡単。通行人に造花を配ったのです。
通行人に「花を増やそう運動をしています」というようなことを言って、造花を無料で渡します。そして相手が受け取ったらすかさず「この運動のご協力をお願いします」と言って募金を呼びかけました。
この方法は大成功し、造花の経費を考えても何倍もの募金を集めることに成功したのです。
さて、それではこの方法は一体なぜ成功したのでしょうか?
人は何かをくれた相手に対して厳しく接することができるほど、厚顔無恥な生き物では御座いません。相手は自分に尽くしてくれているのに、自分は相手に尽くさないという態度を人に見られたくないのです。
ここで重要なのは必ずしも相手に喜んで貰う必要はない、ということ。
造花を配った募金などがその良い例でしょう。
しょぼい造花なんて欲しがる人はおりません。しかもこの募金では造花をいきなり通行人に渡しているのです。通行人からすればゴミのような荷物が増えて迷惑であったことでしょう。
それでもなお人は、その相手に厳しく接することができません。
善意(に見える)行為をした人間に対して「迷惑だ」と言ってしまったら、それ以降誰からも優しくして貰えなくなる可能性があるため、作り笑顔で「ありがとう」と言ってしまうのです。
センスがない誕生日プレゼントをくれた友人に対して「ゴミが増えた」と言えないのと同じ心理でしょう。一般的に嬉しいとされる行為をしてくれた人間に対して、人は厳しく接することができません。
そして幸運なことに日本の会社にはこの心理を使うためにあるとしか思えない伝統が存在するのです。
お歳暮・お中元・暑中お見舞などなど。
ここでわずかなお金を使っておくだけで、相手はこちらに厳しい態度を取れなくなってしまうのです。もちろん完全に防ぐことはできませんが、それでもかなり効果的であることは間違いありません。
こんな都合の良い仕組みがあるにも関わらず、使わないなんて勿体ないでしょう。3000円程度のお菓子を贈るだけで平穏が確保できるのですから、こんなにコスパの良いお金の使い方は他に御座いません。
よく「お歳暮なんて貰っても大して嬉しくない、相手も困る」と言う方がいらっしゃいますが、それはお歳暮の本質を理解していないでしょう。何も相手を喜ばせるために贈っているのではなく、相手がこちらに攻撃しにくくなるように贈っているのです。そういう意味では相手が喜ぶかどうかなんて知ったことではありません。
もちろん相手が喜ぶものを贈るに越したことは御座いませんが、相手が喜ばなくともそれなりの効果は見込めます。
嫌いな相手にこそお歳暮を。
相手を喜ばせるためではなく、相手が強く出られないようにするためにお歳暮を贈るのです。
(ラブホの上野さん)
※画像はイメージです
※この記事は2019年12月11日に公開されたものです