お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「思い出し笑いする人」の心理と対処法。独り笑いの癖を直すには?

高見綾(心理カウンセラー)

思い出し笑いをしてしまったときの対処法

思い出し笑い自体は悪いことではないのですが、笑う場面やタイミングをまちがえるとまわりの人から心配されたり、怪訝に思われたりしてしまう可能性があります。

思い出し笑いをしてしまったときの対処法について考えてみました。

(1)呼吸に意識を向ける

笑ってはいけないシチュエーションの場合は、呼吸に意識を向けるようにすると、空想の世界から現実に引き戻してくれる作用があります。

体の感覚に集中して深く呼吸をすることで落ち着きを取り戻し、笑いの衝動が徐々に収まってきます。

お茶などの温かい飲み物を飲むことでも、笑いの原因から意識をそらすことができます。

(2)笑ってしまった自分を客観的に観察する

笑ってしまったことを無理やり我慢しようとすると、反動で余計に笑いが止まらなくなってしまうことがあります。

そんなときは、思い出し笑いをしてしまう自分を否定せずに一旦受け入れてみましょう。

「今、私は~を思い出しておもしろおかしく感じている」「笑いを我慢しようとしているけど止まりそうもないな」など、自分の状況を受け入れて客観的に観察してみると気持ちが落ち着いてきます。

(3)笑ってしまった理由を説明する

私たちはわからないことについて怖いと感じるものなので、わかりやすい人は愛され、わかりにくい人は敬遠される傾向があります。

まわりの人から見て、突然笑い出した理由がわからないような状態だと、印象が悪くなってしまうこともあるので、「~を思い出して笑ってしまいました」と理由を簡単に説明するといいでしょう。

「そういう事情で笑っていたのね」と理解してもらえると、不信感を和らげられます。

また、おもしろい場面でないときに笑っていると、まわりの人は場の空気や流れを乱された感覚になるものです。

笑った理由をシェアすることは、まわりの人の存在をないがしろにしているわけではないというメッセージにもなります。

次ページ:思い出し笑いをする癖を直す方法

SHARE