喋らない人の心理とは? 自分から話さない人への接し方も解説
喋らない人に対してイライラしたり、怖いと感じたり、「つまらない」「疲れる」などネガティブな感情を抱くことがあるでしょう。しかし、自分から話さない人にも理由があります。今回は、催眠心理療法士の浅田悠介さんが、喋らない人の心理と接し方のコツを解説します。
「好きな人の口数が少なくて困ってる」
「なんでもっと喋ってくれないの?」
「何考えてるかわからない!」
今日も街のどこかから悲鳴が聞こえてきそうです。
いやはや、まったく喋らない人っていますよね。何を考えているかもわからない。教えてくれたら対応もできるのに。
そんな相手に恋をしてしまった日には大変です。
いわば情報ゼロ。これじゃ、どうアプローチすればいいのかわかりません。本人からはなんのヒントも引きだせないのですから。
今回は、そんな貴女のために「喋らない人の心理と正しい接し方」を解説します。黙秘をつらぬく彼の代わりに私が喋ります。参考にしてやってくださいませ。
喋らない人の心理・性格5パターン
そもそも喋らない人は、なぜ喋らないのでしょうか。
(1)人見知り
人見知りパターン。
喋らないというより喋れないわけです。シャイだから。ものごとをハッキリ言うことができないのですね。まさに草食系かもしれません。
特に、異性(女性)を前にすると顕著かもしれません。男友だちとはワイワイやっているのに異性の前では──というのなら決定的です。まず女慣れしていないわけです。

人見知りの心理とは? 特徴と対処法をカウンセラーの桑野量さんが解説します。
(2)会話下手
純粋に、会話能力がないパターン。
これには「会話を掘り下げる力がない」「自分にしか興味がない」という2つのタイプがあります。
前者はシンプルな口下手です。
気の利いた話もできず、質問も浮かばず、つい喋らない人になってしまう。例えば末っ子だとか、まわりが世話を焼いてくれて、それでもなんとかなってきた人に多いようです。
後者は自分の殻に閉じこもっているタイプです。
良くも悪くも、自分のことだけを考えている。他人に興味がない。だから会話のキャッチボールをするつもりがない(そういう概念がない)といった具合です。良くいえば研究肌かもしれませんが、同時に、社会性のなさや、子どもっぽさともいえそうです。

会話下手な人の特徴とは? 克服のコツなどを心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。
(3)大人で落ち着きがある
喋らない人というより、落ち着きがあるだけなパターン。
まわりの誰よりも大人というわけです。空気を読めて、控えめで、聞き役にまわることが多いのかもしれません。出来た人間ほど、自分の話をせずに、まわりの話に耳を傾けているものです。
よく考えてみると「喋らないこと=悪いこと」ではありません。むしろ尊敬すべき点として受けとめるのも面白いでしょう。
(4)自分のことを喋りたくない
喋るのが好きではない人もいます。
特にこのタイプが嫌うのは「自分の話をすること」です。
自分が何を考えて、どういう人間か語ることを避けたがります。その奥には本当の自分を知られること(それを拒絶されること)への恐怖心が隠れているものです。
いわば防衛反応の一種です。自分の話をしないことで自分を守っているのです。
(5)反論されるのがめんどくさい
このパターンもありえます。
何かを口にすることで反論されるのがめんどくさくなっているのかもしれません。この場合、身近(家族やもしかすると貴女……?)に「いや・でも・だって」といった否定癖のある人物がいたりします。
親に否定ばかりされて育った子どもは「何を言ってもダメ出しされるんだろうな……」と無口に育ったりします。まさに、その関係性というわけです。
喋らない人への周囲の印象
では、こうした喋らない人に対して、周囲はどんな印象を抱くのでしょうか。あなたも絡みにくさを感じ、接するのが疲れると感じてしまった経験があるかもしれません。
(1)怖い
「何を考えているか分からなくて怖い」と思うのは、正直な本音でしょう。
相手の頭の中までは理解できないのが人間です。それをどうにか推察しようと、人は言葉を通して気持ちを読み取ります。
しかし、喋らない人の場合推察するための言語情報がないため、戸惑いから「(どう接したらいいか分からず)怖い」と思ってしまうのです。
(2)イライラする
発言しない相手にイライラするケースもあります。
特に、自分が意見を言ったり、何かを提案したりする時。相手が喋らず無反応であれば、ストレスを感じて当然。「自分は必死に考えているのに、相手は無関心でずるい」と思ってしまうかもしれません。
また、発言する人ほど悪目立ちすることもあります。そんな時、涼しい顔で喋らずやりすごしている人に、イライラする場合が……。
発言を積極的にする人ほど、喋らない相手へのフラストレーションを抱えていることでしょう。
(3)つまらない
私たちは会話を通して刺激を受けます。言葉のコミュニケーションが薄く、その刺激が得られない状況を「つまらない」と感じる人もいるはずです。
デートで自分がたくさん話しても、相手からほとんど言葉が返ってこなかったらどうでしょう。寂しいし、つまらないですよね。
従って、コミュニケーションを取る気のない相手が目の前にいると疲れ、楽しくないと感じてしまいます。
▶次のページでは、喋らない人への接し方と喋らない人の恋愛傾向を紹介します。