「自分と似ている女性」と「似ていない女性」どっちが好き？　＃恋の答案用紙

女性が気になる恋愛のアレコレを、男性たちに2択アンケート調査。結果をもとに、恋愛コラムニストの神崎桃子さんが男心を分析します。今回は「好みのタイプ」にまつわるアンケート。

「自分と似ている女性」と「似ていない女性」どっちが好き？

「友だちに誘われた合コンで知り合ったAくんとBくん。

Aくんとは仕事も同じサービス業で、趣味も同じだから、会話がすごく盛り上がったんだよね。

でもBくんは全然ちがうタイプ。仕事も堅いし、趣味もかなりマニアック。私のまったく知らない世界の人って感じ……。口数も少なかったからちょっと緊張した。

合コンのあと2人からLINEがきてデートに誘われちゃったんだけど、付き合うとしたらどっちがいいのかな？」

……という恋愛相談を、かつて私は受けたことがある。あなたならAくんとBくん、どっちと付き合う？

「話が合う彼とは一緒にいて気が楽だけど、恋愛って刺激があるほうがいいんじゃ……」なんて考えると悩むよね。

私たち女性と同じように、男性も付き合う相手を選ぶときに悩むもの。「自分と共通点がある女性」と「真逆の女性」どちらが好きなんだろう？　今回はそこに突っ込んでみるよ～！

数字だけ見ると「自分と似ている女性」を選んだ男性がやや多いね。う～ん、楽なほうに流れている感じがする（笑）。共通項がある女子のほうが会話に困らないし、早く打ち解けられるから手間が省けるってことなのかな？

「自分と似ている女性が好き」派の心理

価値観が合ったほうが一緒にいて楽

・「自分と似ている性格や価値観であれば、一緒にいて落ち着けると思うから」（28歳／医療・福祉／専門職）

・「価値観が似ていたり、生活の波長が合ったりすると思う。気を使わずにいられそう」（29歳／医療・福祉／事務系専門職）

やはり刺激より安全パイをねらっている気がする（笑）。よく「結婚するなら価値観が合う人」とか「あの人とは価値観が合わなくて別れた」とか、巷ではやたら“価値観”ってワードを耳にするけど、価値観ってそんな大層なものなのかね～。

「自分にとって大事なことが、相手にはあまり大事ではない」のは、たしかに寂しいことかもしれない。でも、食べ方が汚いとか、お金を出してくれないとか、トイレのあと手を洗わないとか……そういう類の「価値観のちがい」なら仕方ないけど、あまりにも自分の価値観にこだわりすぎると物の見方は偏るし、視野は広がらないよね。

価値観のちがいはある意味“発見”だもの。自分の考えとちがう意見を言われて「へ～、そういう考え方もあったのか」とおもしろがることだってできるじゃない？

価値観の相違があるとすぐに「この人とは合わない！」とさっさと片づけちゃうのはちがうと思うんだよね。

趣味嗜好や好みも合いそう

・「似ているほうが、趣味も合いそうだし、食の好みも合いそうだから」（37歳／金属・鉄鋼・化学／その他）

・「一緒に過ごしていて、共通の趣味・嗜好であれば、同じものを共有できるため」（34歳／医療・福祉／専門職）

趣味や好みが似通っていれば、たしかに衝突は少なくて済むよね。デートの行き先も、食べたいものも、時間をかけずにスムーズに決められそう。

ただ、趣味嗜好が同じだとデートが定番化されちゃって、マンネリ化から不満が発生することもあるかも。

恋愛関係においては、たまにはトキメキも必要。「普段しないことに挑戦する」とか「これまで行ったことのないスポットに出向いてみる」とか、いつものデートの見直しをしないとすぐに倦怠期に突入しちゃうよ。

「自分と正反対の女性が好き」派の心理

自分と似ている人にイライラしてしまう

・「似すぎると、自分と嫌なところも一緒だからイライラしそう」（28歳／機械・精密機器／技術職）

・「自分と一緒だと、ケンカしたら収拾がつかなくなりそうだから」（35歳／機械・精密機器／技術職）

わかるわかる（笑）。自分と似たような思考の持ち主だと、嫌なところも似ている可能性は十分にあるよね。

たとえば、心配性な自分が仕事でミスして落ち込んでいるときに、相手も一緒にネガティブにイジイジされちゃっても困るしね。「大丈夫、大丈夫！　そんなのすぐに挽回できるって！」って笑い飛ばしてくれないと、悩みも深刻化しちゃうってもんよ。

正反対の女性のほうが、刺激になる

・「似ている人とも過ごしやすいと思うが、正反対の人といると、自分では絶対にやらないことを経験できるかもしれないから」（31歳／建設・土木／営業職）

・「自分に似ていると気になる面が出てきそうだが、反対だといろいろ気づいてアドバイスしてくれそうだから」（37歳／金属・鉄鋼・化学／その他）

自分とちがうタイプの人とお付き合いする最大のメリットはこれ！　自分にないものを与えてもらえること。似ていなくったって、自分の弱点をカバーしてくれる相手なら“相性がいい”といえるんだよ。

たしかに好きなことが同じならすぐに仲よくなれるかもしれないけど、人間関係ってバランスも大切。漫才コンビに“ボケとツッコミ”がいるように、対照的な2人だからこそ成り立つ関係性もある。お互いがツッコミキャラだったら、いいものは生み出せないよね。

恋愛も同じ、ギブアンドテイク！　相手に必要とされたときにちゃんとサポートしてあげることで、長続きするんだよ。

恋の教訓：恋愛において何より大切なのは、類似性ではなく「自分の感情」！

人間って、自分が持っていないものに憧れるし、自分に似ているものには安心感を覚えるよね。

だから“自分と性格も趣味もちがう相手”と付き合うのもよし、“自分と共通点のある相手”と付き合うのもよし。それはあなたが決めること……。

ただ、ね。恋愛って条件じゃなく“感情”でするものなんだよ。

「彼とは考え方も性格もちがう。……だけど、一緒にいたい」
「彼とは意見が合わなくてケンカも多い。……だけど、抱き締められるとすごく落ち着く」

これが恋なの！

たとえ彼と自分にギャップがあったとしても「……だけど好き」って気持ちがあればいいの。そう思えた相手こそが、あなたが手に入れるべき彼なのよ。

（文：神崎桃子、イラスト：タテノカズヒロ）

※マイナビウーマン調べ
調査日時：2019年1月24日～1月28日
調査人数：245人（22～39歳の働く男性）

※この記事は2019年03月06日に公開されたものです