嫌われる人の特徴10個。嫌われていると気づいた時の対処法も解説
職場などで嫌われる人の特徴や心理には、共通点があるのでしょうか? 今回は、心理カウンセラーの高見綾さんに、嫌われがちな人の特徴や「嫌われてるかも」と思ったときの対処法などを教えてもらいます。
自分を客観的に見るのはなかなか難しいものです。よそよそしく対応されたり、自分だけ誘われなかったりすると、「あれ、もしかして嫌われているのかな……」と不安に思ってしまうことってありますよね。
そこで今回は、嫌われがちな人の性格や言動の特徴と心理を解説。また、嫌われている人への接し方や嫌われていると気づいたときの対処法も紹介します。
嫌われる人の特徴【性格編】
まずは、嫌われやすい人に共通する性格の特徴を紹介します。
(1)心配性で不安になりやすい
不安になりやすく、できたところよりもできなかったところを見つけがちです。基本的にマイナス思考なので、それほど悪いできじゃなくても「はぁ、うまくいかなかったわ」と独り言のように自分の愚痴を言う人が多いです。
(2)感情の起伏が激しい
感情をコントロールすることが苦手なので、自分の思い通りにならないことには反応しがちです。ちょっとしたことでイライラすることもある一方、注意されると傷ついて取り乱し、落ち込んでしまうことも。
(3)内向的な性格で何事も消極的
内向的で、基本姿勢が受け身です。警戒心が強いので、自分から心を開こうとせず打ち解けるのに時間がかかります。
(4)プライドが高く上から目線
自分はできると思っており、周りの人を少し下に見ているところがあります。
プライドが高いので、自分が認めた相手ではないと話を聞き入れようとしません。競争心があり、基本的には何事に対しても自分の判断が正しいと思っています。
(5)マイナス思考のかまってちゃん
悲観的な物の見方をしがちです。寂しがりやで、かまってほしいと思っています。
そのため、「私は大変なの」「私なんて駄目だからさ」と自己卑下をして、人の気を引こうとしがちです。
嫌われる人の特徴【言動編】
次に、嫌われがちな人の言動に見られる特徴を紹介します。
(1)周りを下げる発言をしがち
会話を盛り上げるためのネタとして、「あの人、ちょっとね」と誰かを下げる発言をしたり、相手を褒めようとして「あなたはすごいと思うよ。だってこんな人もいるからさ、ほらあの先輩だって……」と他の人を下げる発言をしたりします。
本人に悪気はないのですが、聞いた人はあまり気分が良くないですよね。
(2)謙遜を装った自慢をする
表向きは「私なんて本当に駄目だからさ……」と謙遜しているものの、「私ってすごいでしょ」という自意識の強さやプライドが見え隠れする発言をします。
かえって嫌味に聞こえてしまい、鼻につく感じがします。聞いている方としては、ストレートな自慢の方がむしろすっきりします。
(3)下心ありで褒めてくる
自分の印象を良くしたくて、「〇〇さん、さすがです!」などと褒めてきます。
表向きは褒めているだけなのですが、下心がにじみ出てしまっているので、褒められた方としてはストレートに受け取りづらく、もやもやしてしまうことが多いです。
(4)反応が薄い
自分から周りに話し掛けようとせず、また、話を振られたときの反応もYESかNOだけで終わってしまったりすると、会話が続きません。
無口で反応が薄いと、周りは「この人は私と関わりたくないのかな」と気を使うことになり、距離を置かれる一因となります。
(5)人の話に自分の話をかぶせてしまう
「あのね、こういうことがあってね」と人が話を始めているのに、「あ、それね、私もあったわ!」などと言って割り込んで、自分の話にすり変えてしまいます。
周りとしては自分の話したいことを全部言う前に、話題を取られてしまうので気分は良くないですよね。
嫌われる人が抱える心理【男性・女性共通】
では、なぜ嫌われるような言動を取ってしまうのか、その心理についても解説します。
(1)好かれたい気持ちが強い
嫌われたいと思う人はほとんどいません。ですが、好かれたいと思いすぎて自分の印象を良くすることばかりに力を注ぐと、かえって裏目に出てしまいます。
このようなタイプの人は自己肯定感が低く、ありのままの自分で大丈夫だと思えないので、不自然に頑張ってしまうのです。
(2)認めてほしい気持ちが強い
会話をしているときもベクトルが自分の方を向いており、自分が周りからどう見られているかに気を取られています。「すごいね」と言ってもらって、気分良くなりたいと思っているのです。
上から目線で物を言う人も、根底では自信がなく、自分で自分のことを承認することができないため、他人から認めてもらいたいと思っています。
(3)自分は受け入れてもらえないと思っている
本音では好かれたいのですが、「自分は受け入れてもらえないのではないか」という恐れが強いと、周りと距離を取り、自分から心を開こうとしなくなります。
そのため自分から話し掛けていくことができず、ひたすら待ちの姿勢になります。
反応が薄く黙っているような状態は受動的攻撃性といい、「怒り」や「不平不満」など否定的な感情を直接相手にぶつけず、消極的な態度から察してくれることを待っています。
嫌われている人への接し方
身近に嫌われている人がいたら、どう接すれば良いのでしょうか。
(1)偏見を持たない
身の回りに「嫌われているのかな?」と感じる人がいても、「あの人は嫌われている」といった偏見を持たないようにしましょう。
そのような偏見を持っていると、相手の良い部分が見えなくなってしまいます。
逆に、相手を決めつけずフラットな視点で向き合えば、「今は忙しくて追い込まれているのかもしれない」などの事情が分かったり、良い部分が見えたりするはずです。
(2)苦手なら適度に距離を置く
もしどうしても苦手な相手がいるなら、適度に距離を置くという方法もあります。
職場などで顔を合わせなくてはならない相手なら、コミュニケーションは必要最低限にとどめても良いでしょう。