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ハイスペ夫から毎月20万円を搾取していたVERY妻(33)の末路 #専業主婦になりたい

マイナビウーマン編集部

女性が社会に進出して、「共働きは当たり前」「仕事を続けたい」という人は増えた。その一方で、仕事から逃げたいという安易な考えで結婚を試みる女性も少なくない。今の時代、「男性にすべてを支えてもらおう」という考え方は許されるのか。これは、金持ち旦那の専業主婦になりたい女代表・編集部のさちこがいろいろな人に話を聞く企画です。

はじめまして、マイナビウーマン編集部のさちこです。ここだけの話していいですか? 私は仕事をやめたい。すごくやめたい。もう、今日やめたい。え? そんなに激務なのかって? ううん。上司も先輩も後輩もいい人だし、残業もほとんどないし、真っ白なキャンパスみたいなホワイト企業。だけど、毎朝このまま寝てたいって思うの。朝起きて化粧して着替えて満員電車に乗るのが最高にめんどくさい。

とはいえ、ここは大都会・東京。働かなかったらのたれ死ぬ。そこで、さちこは考えました。あ、そうだ! 玉の輿にのって、専業主婦になればいいんだ(ハート)ってね。

今、これを読んでいる人たちから総ブーイングがきそうな気がするけど、私、気にしない。だって、みんなそうでしょう? 仕事好きなんて人、本当はいないでしょう? みんなが働いてるときに旦那のお金でおいしいランチ食べて、夕方のドラマの再放送を見ながらゴロゴロしたいでしょう? そんな気持ちをしまいこんで、「仕事がんばる!」なんて嘘、もうやめましょう? 私は、みんなより少し素直なだけなの。

だから、いろいろな既婚者に話を聞いて、どうやったら玉の輿にのって専業主婦になれるのか調査しようと思ってるんです。さて、記念すべき1回目のゲストは、専業主婦の妻がいるハイスペ男性・Mさん。

※ちなみにさちこの言う「ハイスペック」は、年収1,000万円以上。異論は認めます。

<Mさん>
・37歳
・ベンチャー企業のCEO
・年収3000万円
・結婚生活10年目

<Mさんの妻>
・33歳
・専業主婦(結婚前に事務職を軽くやっていた)

<さちこMEMO>
年収聞いて鼻血出た。くわえて、高い身長と鍛えた筋肉が眩しい。こんなさちこにもやさしく接してくれた。来世でいいから結婚してほしい。切実に。

さちこ:結婚生活はいかがですか? 順調ですか?

Mさん離婚したよ。

さちこ:えっ、うそでしょう!?

Mさん:いや、本当に。1カ月前に離婚が成立した。

さちこ:タイムリー!! ていうか、専業主婦の妻がいる男性の幸せな話を聞こうと思ったのに! 早々に出鼻をくじかれてしまった! 企画頓挫の予感。編集長に怒られる。ああ、結婚して仕事やめたい。

Mさん:いや~今のご時勢、専業主婦なんて人生詰むよ。

さちこ:え、なんで? 人生バラ色じゃないの? あと、「専業主婦になりたい!」っていう夢や希望で今を生きてる私たち女子の心を打ち砕くのやめてください。

Mさん:だってさ、元妻なんて今までほとんど仕事してこなかったわけだから、これから生きていくの相当大変だよ。「仕事見つかるのかな?」って心配。しかも、俺が粗相したわけじゃないから慰謝料も彼女はもらえないわけだし。

さちこ:あれ、ハイスペ男子にありがちな不倫がバレて、妻に離婚を切り出されたわけじゃないんですか?

Mさん:偏見がすごいな! 正直仕事が忙しすぎて、不倫なんてくだらないことしてる場合じゃないの。ガンガン稼ぐよ、俺。

さちこ:うーわ、なんか感じ悪い! ていうか、浮気じゃないならなんで離婚したの?

Mさん:ズバリ、お金の問題。俺から離婚を切り出した。

さちこ:たしか元妻って年下ですよね? 知り合いに紹介してもらった。

Mさん:そうそう。すんげー美人でさ。彼氏いたし、消費者金融に借金もしてたけど、全部どうでもよくなるくらいタイプだった。

さちこ:さらっと言ったけど、破天荒が服着て歩いてるみたいな女じゃん。でもそれを全部ひっくり返せるくらいの美人、超羨ましい。借金っていくらですか?

Mさん60万円くらいだね。当時、まだペーペーだった俺にとっては大金だった。

さちこ:私にとっては今もこれからも60万円は大金だよっ! それ肩代わりしてあげたんですか?

Mさん:そう。当時俺もまだ27歳で若かったからさ、勢いで結婚しちゃったんだよね。でもそれが地獄のはじまりだった。

さちこ:自業自得。因果応報。身から出た錆。

Mさん:呪文唱えないで!

さちこ:で、なにが起きたんですか?

Mさん:まず結婚記念日のとき、バー○ンを買わされた。

さちこ:キャーッ!! 庶民は持つどころか、その姿を拝むことすら許されない幻のブツ!

※バー○ンは、基本的に店頭には並んでいません。さちこ調べ。

Mさん:でもさ、バッグだけブランドにしても、ほかがみすぼらしいとダメじゃん?

さちこ:まあ、あれは知性と品格を兼ね備えた麗しきもの、つまりさちこのような女が持つべき逸品だからねえ。

Mさん:それは同意しかねるけど、元妻もあっという間に身に着けるものすべてブランドでそろえるようになってしまったんだよね。まだ若くてそのままでも十分魅力あったのに、あのときの彼女は神田うのが乗り移ってた。

さちこ:ご愁傷さまです。でも、そんなにブランド物を買えるくらいおこづかいあげてたんですか?

Mさん:そこなんだよ! はじめのころは、10万円くらい自由なお金を渡してたの。食費とか家賃とかもろもろの生活費は別で。でも足りなかったんだろうね。元妻がおこづかいUPのために、百姓一揆を起こしたの。料理も掃除も洗濯もすべて放棄。

さちこ:稼いでるからいいじゃない。若い嫁もらったんだから数万円のおこづかいおねだりはかわいいモンだろう。

Mさん:ちがう、30万円。

さちこ:月30万円がおこづかい!? おこづかいって国民の平均月収超えていいんだっけ?

Mさん:さすがにその金額はおかしいじゃん? だから折衷案として、20万円で手を打ったの。

さちこ:20万円もだいぶ狂ってる。働くのがバカらしくなってきた。もう帰って寝ようかな。

Mさん:ちゃんと聞け! まあこの件をきっかけに、俺は離婚を決意したってわけ。

さちこ:離婚に至るまでの経緯長かったわ~。ていうか、お金づかいの荒さの予兆はありましたからね。いったいなんでそんな人と結婚に踏み切ってしまったのか。

Mさん:あのね、樹木希林が言ってた。「結婚なんて若いうちにしなきゃダメなの。物事の分別がついたらできないんだから」って。あのころの俺は若かったからさ。今だったら元妻とも絶対結婚しないし、専業主婦希望の人と結婚しない。(キリッ)もう外見とかに惑わされない。自分の足で立てる女性じゃないと。

さちこ:いや、私は元妻ほど破天荒じゃないし! お金使い込まないし! 希林よりは稼がないけど。

Mさん:別に専業主婦を見下してるわけじゃないよ。よく専業主婦の年収=約300万円くらい(※諸説あります)、みたいな話もあるし、大変なことだってわかってるつもり。でも、自分が汗水たらして稼いだお金を無下にされるとムカつくよね。俺が仕事から帰ったら、おかえりって笑顔で出迎えるくらいしてくれないと。俺より先に寝て、俺より後に起きるとか信じられない。まじで。

さちこ:え、今さだまさしの歌うたいました?

Mさん:だってさ、こっちの立場になって考えてみてよ。朝から晩まで働いてるのに、その間妻が自分のお金で高いランチ食べて、買い物してるの。どうしたって「俺が稼いだお金で……」って文句も言いたくなるし、パワーバランスもこっちが上になるよ。それって妻も肩身狭くない?

さちこ:と、思うじゃん? ぜんっぜん平気! さちこ、鋼のメンタル。

Mさん:あつかましすぎ。あと、うちは子どももいなかったっていうのもあるけど、元妻は社会と断絶されてたんだよね。結婚してすぐは気にしなかったけど、1年も絶てば、「あれ? なんか会話が噛み合わないぞ?」ってなった。だからもし再婚するなら、ある程度仕事してる人がいいな。社会に属すというか。

さちこ:いや、仕事なんてしたくないですって。せんべえ食べながらヒルナンデス見てたい。ずっとお家でぬくぬくしていたい。

Mさん:でも、もし離婚とかしたらどうするの? 元妻は、大学出てちょろっと事務の仕事をしただけで結婚して専業主婦になったから、今さら再就職なんて大変だよ? 離婚を持ちかけたときも、かなりゴネられた。そりゃあこれまでと同じ生活は確実に不可能だしね。

さちこ:たしかに……。ずうっと社会と隔離されてヒルナンデス見てたのに、33歳で社会の荒波にリリース。不安しかない。

Mさん:だいたい男だってさ、いつ稼げなくなるかわからなくて不安なんだよ。それなのに結婚前から「全力でのっかります!」みたいな姿勢を見せられるとひるむ。

さちこ:何も私だって出会ったそばから「専業主婦になりたい!」なんて言わないですよ。狙いを定めた男性には、「仕事楽しいんだよね!」とか「やりがいしかない!」とか言って、ちゃんと“自立してます風”アピールするもん!

Mさん:なにその小手先テクニック、バレてるよ。話しててわかるからね。仕事に本気な子は、男の仕事の話も真剣に聞いてくれる。もちろん相槌は、「すごーい!」「さすが!」とか安直な言葉じゃなくてね。

さちこ:今までのさちこのがんばりは無意味だったってこと? はいはい、わかったわかった。急に仕事楽しくなった。一生働く働く。あれ? 今私、めっちゃ地に足ついてない? だから私と再婚しよ??

Mさん絶対いや。

※本連載の参加者の発言は、あくまで個人の見解にもとづくものとなります。

(文:さちこ/マイナビウーマン編集部、イラスト:いいあい)

※この記事は2018年07月22日に公開されたものです

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