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年上の部下の指導に悩んだら。接し方のコツ

織田隼人(心理コーディネーター)

おぜきめぐみ

年上の部下の扱い方

次に、年上部下の扱い方について解説します。

丁寧語で会話する

部下だからといってないがしろにするのではなく、相手を尊重する必要があります。特に、会話では相手を尊重しているのか、下に見ているのか、といったことが表れやすいため、丁寧語でしゃべることで部下を尊重していることを示しましょう。できれば年上の部下だけでなく、年下の部下にも丁寧語で話すことを統一して「みんなを尊重している」という状態を作り出しておくと、年上の部下だけが特別扱いされていると感じることがないのでおすすめです。

新人とセットで行動させる

年上の部下を年下の部下とセットにして行動させると、上司としては使いやすくなります。年上の人間は若者を鍛えるのも役目のひとつなので、「年上の部下」もある程度教育係として活躍してくれるはず。また教育係のように、「上下関係がある程度成り立つ何か」をやっていると、年上の人間の心は満足しやすいものです。

人前では叱らないようにする

上司という立場である以上、場合によっては年上の部下相手であっても指導する必要が出てきます。この場合、人前で叱らないようにしましょう。叱る場合は、会議室などの2人になれる場所で指導・指摘することが重要です。またその際には、感情的にならずに淡々と処理するようにしましょう。

言いにくいことはルールとして組み込んでいく

たとえば「掃除をしてほしい」など、年上の部下に言いにくいことがある場合には、「グループ全体のルール」として作っていくといいでしょう。「毎週金曜の夜にはテーブルを片づけて帰りましょう」「朝の掃除当番は当番制にして、名前を張り出す」などです。このように年上に対して言いづらいことでも、全体に対してのルールという形にすれば、みんなが平等と感じるので言いやすくなります。

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