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そのズルさは罪。中村倫也が纏う、つかめない空気感 #罪な男

彼の芝居を見るたび、つかみどころのない人だと何度も思う。振り幅の広すぎる役は、それぞれ嘘のない彼自身なんじゃないかと感じるほどハマっていて。だけど180度ちがうキャラクターのひとつひとつを見て、どれが本当の中村倫也なのかと戸惑う。

今回の朝ドラ『半分、青い。』で彼が演じるのは、“つかみどころのない女泣かせなイケメン”正人役。実態がなくて、いくら踏み込んでも本心が見えない。そんなズルい男、きっと彼しか演じられない。

罪な男#06 中村倫也「そのズルさは罪」

「正人はズルい男なんですかねぇ。脚本を担当した北川悦吏子さんには、はじめてお会いしたとき『まんま正人じゃん』とは言われました。僕のどういうところが正人と重なるのか、自分ではわからないけど」

「正人は女性を泣かせるタイプだけど、僕はちがうかな。男として生まれた以上、『女性を笑顔にしなきゃいけないな』って20歳のころから思ってる。いや、気づかないところで多くの女性を泣かせているかもしれないですけど。見たくないですよね、女性の泣いてる顔なんて」

「逆に僕がどんな場面で泣くかって? 昔は泣き虫だったけど、最近はもう泣かない。強いて言うなら、家出なきゃいけない時間に起きちゃったときは泣きたくなるかな。『もー、遅刻かよぉ』『怒られる』って、2~3分で準備しながら嘆いてる」

「女性はみんなズルいでしょ。女心はいくつになってもわからないですね。わかろうとはするけど、微妙な駆け引きをされたらすぐに騙される。まあ30歳過ぎると、そのズルささえ愛らしいなって感じるようになりました。なんの下心もなく『かわいいな』って思えるようになってきた」


「まわりにいる罪な男ですか? そりゃあ朝ドラで共演してる(佐藤)健ですよ。見た目どうこうじゃなく、カッコいい。クールだけどやさしくて、周囲のことをすごく考えてるから。健の罪は言うまでもないですね」

つかめないってとことんズルい。

ひと言、またひと言と紡ぐたびに訪れる心地よい間。早朝のインタビュー現場にやってきた彼は、どこか気だるげでゆるい空気を全身に帯びていた。質問に対して返ってくるのは、余裕たっぷりな大人の回答。そして、憂いを纏った表情とは裏腹に、時折悪戯っぽく呟く冗談がまた魅力的。彼が演じる役のひとつひとつと同じく、その誘惑の引き出しはいくつあるのか。何を聞いても、彼の本心がわからない。ズルいほどに罪な男って、多分こういうこと。

中村倫也出演 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合月~土8:00~ほか)

故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまでのおよそ半世紀の物語。

大阪万博の翌年、1971年(昭和46年)、岐阜県東部の架空の町・東美濃市梟(ふくろう)町で生まれた鈴愛(すずめ)。小学生のときに病気で片耳を失聴してしまうが、持ち前のユニークな感性と温かな家族、幼なじみの支えで前向きに乗り越える。高校最後の夏休み、幼なじみの律(りつ)に薦められた少女慢画家秋風羽織の作品にカルチャーショックを受けた鈴愛は見よう見まねで漫画を描き始め、トークショーで名古屋に着ていた秋風本人に自作の漫画を差し出す。思いもよらない秋風の反応とは……。

(取材・文:井田愛莉寿、撮影:須田卓馬)

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