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トレンド 映画

ダイナマイトで亡くなった母とダイナマイトのような日々『素敵なダイナマイトスキャンダル』で観る爆発的人生

神保町とゴールデン街に生息する一介の映画好きサブカル男子が、週末の観てほしい作品をご紹介。ストレス解消に、週明けからまたがんばろうという活力に、ちょっとした癒やしに、何かを考えるきっかけに。さぁ金曜帰りの電車に乗り込んで、映画といっしょに楽しい週末を。

今週もおつかれさまです、うすいです。

葉桜を眺めると「桜の季節が過ぎたら、遠くの町に行きますか?」なんて聞きたくなる今日この頃。春の陽気に浮かれてお酒を飲んだり、期末でせわしなく仕事したり。期初になっても状況は特に変わっておりません。
年明けに始まったこの連載も、はや6回目なのですが、本日で最終回です。短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。久しぶりに映画を観たり、そこから頑張ったり癒やされたり考えたり、何らかのきっかけになっていれば幸いです。

最後にご紹介する作品は、前回取り上げた『南瓜とマヨネーズ』の監督、冨永昌敬氏による『素敵なダイナマイトスキャンダル』。
原作者である末井昭氏の数奇な人生を物語にした本作を、お世話になっているとある人に捧げたいと思います。いろいろと刺激的な作品なので、これまで取り上げた恋愛モノが好きな方には合わないかも? 苦手な方はブラウザバック、生活に刺激が足りない方はどうぞご一読を。激動の人生の幕開けです。

「芸術は爆発だったりすることもあるのだが、僕の場合、お母さんが爆発だった」
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柄本佑演じる主人公・末井昭の台詞。尾野真千子演じる母・富子は、彼が子どもの頃、村の若い男とダイナマイトを巻いて心中してしまいます。彼の人生は波乱万丈。これがアートだ! と言わんばかりに、ピンクのペンキを全身に塗りたくって町中を疾走したり、イラストレーターを志していたはずが、ひょんなことからとある雑誌の編集長になったり。
それを支えるのは、前田敦子演じる何があっても動じない妻・牧子。心の友を銀杏BOYZのボーカルとしてもおなじみの峯田和伸が、何かとごやっかいになる刑事を、孤独のグルメの五郎さんとしてもおなじみの松重豊が演じるなど、豪華役者陣が脇を固める中、話はあちらこちらへ飛び火していきます。

今回のワンシーン「あのなあ、これ芸術」

日本の写真家を語るとしたら、最初に浮かぶといっても過言ではない。荒木経惟氏を模した、写真家「荒木さん」役。菊地成孔の台詞。

音楽家/文筆家/大学講師として幅広い活躍を見せる氏に私はトリコです
出典:映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』公式サイト

ニタァという言葉がよく似合う表情と、写真では隠れている左腕に入ったタトゥーも相まって、怪しいことこの上ないのですが、妙な説得力があります。何をどう説得したのかって? それは本編をご覧ください。言われた相手はグラビア撮影に来た女性なのですが、読者のみなさまは同じ状況に立たされたらどうされるでしょうか? そもそも、このシチュエーションにならない、という方がほとんどだとは思いますが……。

何があるかわからない人生、どう転んでも楽しむくらいの気概が必要だなと、つくづく思います。人生設計なんてものは無駄、短期的な積み重ねがその先に繋がる。くらいの気持ちでいたほうがいいのかもしれませんね。読者のみなさまにおかれましては、(いい意味で)ダイナマイトのような刺激的な人生になるよう、心よりお祈り申し上げます。

今週もおつかれさまでした、よい週末を。

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映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』公式サイト

(臼井大輔)

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