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仕事のやる気が出ない! 原因とやる気スイッチの押し方

笹氣健治(心理カウンセラー)

「やる気」を維持する3つのコツ

やる気はどうしてもアップダウンするもの。とはいえ、なるべくなら常にやる気が高い状態を維持したい。最後に、日ごろから意識しておくといい「やる気を維持するコツ」をお伝えします。

(1)コンディションを整える

体のコンディションが低調になると、やる気も下がりやすくなります。つまり、常に自分自身の体調を整える意識が重要になります。

そのためには、自分自身の生活パターンを振り返って整理してみること。

過去にコンディションが悪くなったのは何をしたときか、思いつくことをリストアップしてみてください。たとえば、食べすぎた、深酒した、寝不足、といったことが当てはまるかもしれません。それらをなるべく避けるようにするだけでも、コンディションは維持しやすくなります。

「毎日の中でできる運動」を心がけて

よいコンディションを維持するには、適度な運動を日常生活に取り入れることも役立ちます。

かといって、毎日ジムに通う必要はありません。出勤時間に余裕があれば、ひと駅分の距離を15分から30分程度歩いてみる。エレベーターを使わずに階段を上る。

こうした「毎日の中で必ずできる運動」を習慣化するといいでしょう。

また、体を酷使し続けることはマイナスです。働きすぎて疲労が蓄積したときは、しっかり休養をとることを心がけましょう。

休日は寝すぎないこと

さらに、休日の過ごし方にも気をつけるとより効果が上がります。

待ちに待った休日だからと寝過ぎないこと。休日であっても、朝は仕事の日と同じ時間に起きるようにしないとコンディションが崩れやすくなります。

どうしても寝たりないときは、あとで昼寝をして調整しましょう。

(2)完璧主義をやめる

「いい仕事をしたい」「きちんと仕事をしたい」といった意識が強いのはいいことなのですが、いつの間にかそれがエスカレートして「より完璧に仕事をしたい」とこだわりを持つようになってしまうことがあります。

すると、仕事をはじめようとしたときに「ちゃんとできるだろうか?」と不安や恐れが生じ、すぐに取りかかれなくなってしまうのです。

いわゆる「完璧主義」の状態に陥ってしまうと、かえってやる気が出なくなってしまう場合があるのです。自分に課すハードルを少し下げて、「ちょっといい加減だな」と思うくらいのラフさを持つといいでしょう。

「いい加減で大丈夫なの?」と思う人もいそうですが、結論をいうと、全然大丈夫。

というのも、完ぺき主義の人はちょっといい加減に考えても、しっかりやるべき部分を押さえた仕事ができるから。少しゆるく考えるくらいがちょうどいいのです。

完璧主義脱却のコツは「越したことはない思考」

完ぺき主義をゆるめるコツは「○○でなければならない」を「○○できるに越したことはない」と言い換えること。

「いい仕事をしたい」を「いい仕事ができるに越したことはない」、「きちんと仕事をしたい」を「きちんと仕事ができるに越したことはない」といったように言い換えると、少し気持ちが軽くなるはず。行動がぐっと起こしやすくなります。

(3)自分の仕事によって誰が喜ぶかを考える

友達がいない女性の特徴

「この仕事をなぜ私がやらなきゃいけないの?」「私ばかり忙しくて不公平だ!」といった理不尽な仕事や、やってもやっても終わらない仕事、がんばっても報われた感じがしない仕事……。残念ながら、世の中にはたくさん存在します。

そういった仕事に悩まされている人は、ぜひ考えてみてほしいことがあります。

自分の仕事によって喜ぶ人は誰か?」と。

仕事を依頼してきた社内の人や取引先の担当者が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、そのもっと先にいる人のことを思い浮かべてください。

たとえば、あなたの会社の商品を購入する人やサービスを受ける人のことも、あなたは間接的に喜ばせているのです。その商品やサービスによって便利さや快適さを享受して喜んでいる人が必ずいるはず。それはとても素晴らしいことです。

自分が世の中の誰かの喜びに貢献していることをモチベーションに繋げましょう。

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