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太る原因はこれ! ムリなく痩せる方法を医師が解説

三輪菜つ美

太る原因6パターン

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女性が太る原因にはどんなものがあるのでしょうか。「体質」「時期」「生活習慣」「食習慣」「時間帯」「ダイエット」の6パターンに分けて聞いてみました。

太りやすい体質

三輪:「体質」とは生まれ持った性質であるため、遺伝的な要素のことを指します。確かに太る原因には体質などの遺伝的な要素も関係していますが、実際に太っている人の多くは、実は体質以上に生活習慣などの後天的な要素が大きく影響しているといわれています。

太りやすい時期

三輪:女性の場合、1カ月の身体のサイクルが「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる2つの女性ホルモンに影響されています。生理前に多く分泌されるのはプロゲステロンという黄体ホルモンで、このホルモンが増えると、身体は栄養を蓄えるために、細胞に水分や塩分をため込もうとします。そのため、生理前はむくみやすくなり、身体が重く感じるようになります。また、プロゲステロンには脂肪の代謝を遅らせる性質もあるため、太りやすい時期だといえるでしょう。

太りやすい生活習慣

三輪:太りやすい生活習慣はさまざまですが、特に運動と睡眠が大きく関係しています。

運動

運動にはエネルギーを消費し、体脂肪を減らす効果があります。太りやすい方は、デスクワークが中心でほとんど動く機会がなく、少しの距離でも歩かずにエスカレーターやエレベーターなどを使ってしまう傾向があります。

睡眠

睡眠不足の方は、睡眠をしっかりとっている方に比べて太りやすくなります。睡眠不足になると食欲を抑えるホルモンである「レプチン」の分泌が減り、食欲を増進させるホルモンである「グレリン」が多く分泌されてしまうからです。

太りやすい食習慣

三輪:太りやすい食習慣は主に3つあります。

エネルギーの消費量よりも摂取量が多い

まずは摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多い場合。身体にエネルギーが余っていれば、その分は脂肪として身体に蓄えられやすくなります。普段の食事以外にも、何気なく食べているおやつやジュースなどによって、気づかないうちにエネルギー量が増えてしまっている可能性が高いでしょう。

食事のバランスが悪い

エネルギーのバランスだけでなく、食事内容も大事です。食事の基本は炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素とビタミン、ミネラルをしっかりバランスよく摂ることです。炭水化物ばかり食べていたり、お肉ばかり食べていたり、野菜だけしか食べないといった偏った食生活を続けていると、偏った栄養素しか摂れません。

栄養素はチームで働くので、バランスよく摂取することで身体に吸収されやすくなります。バランスの悪い食事では栄養をしっかり活用できず、筋肉の減少や脂肪を蓄えやすい身体になってしまいます。

空腹時間が長い

三輪:空腹時間が長ければ長いほど、身体は次に摂取した食事の栄養を蓄えようとして、吸収率を上げて脂肪をため込もうとします。ダイエットで1食抜く方法がありますが、空腹時間が長くなって結果的に次の食事を食べすぎてしまい、太りやすくなります。

太りやすい時間帯

三輪:夜の22時以降は太りやすい時間帯です。この時間は眠るだけなのでエネルギー消費量が少なく、食べたものが脂肪として蓄えられやすくなります。特に深夜のお菓子や飲み会後のラーメンなどは、太る原因となりやすいので注意が必要です。

太りやすいダイエット方法

三輪:リバウンドしやすいダイエット方法の代表が、太るからといって無理に食事量を減らしたり、食事を抜いたりすることです。空腹の時間が長いと、身体は筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとするため、脂肪を燃焼する働きのある筋肉が減りやすくなり、次の食事で食べすぎてしまい、結果的に太りやすくなります。

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