陰部にニキビ? デリケートゾーンの「できもの」の正体
デリケートゾーンのできもの対策4つ
では、日常でできるデリケートゾーンのできもの対策とは? 最後に4つの予防法を教えてもらいました。
(1)デリケートゾーン周辺にはカミソリを使わない
デリケートゾーンは自分では見えにくい部分のため、カミソリを使ったムダ毛の処理は肌を傷つける可能性があります。また、肌に刃を立てることで多少なりとも細かい傷がついてしまい、その部分から細菌が入ることも。したがって、カミソリの使用はなるべく避けてください。
(2)石けんで洗いすぎない
腟内にはデーデルライン桿菌(かんきん)という菌がいて、腟内のグリコーゲンという糖質を食べて乳酸を作り出しています。腟内は乳酸のおかげで、常にpH4.5~5.0の酸性に保たれ、菌の繁殖や感染を防ぐことができるのです。これを腟の『自浄作用』といいます。
腟内は特に手入れをしなくても自浄作用があるため、菌の繁殖を防いでくれています。しかし、通常のボディ用石けんなどで洗いすぎると、デーデルライン桿菌を殺菌し、自浄作用が働かなくなってしまいます。すると、カンジダ腟炎の原因になったり、洗いすぎの刺激のせいでかゆみの原因になったりするので要注意! 外陰部は粘膜のため、刺激を受けやすい部位。基本的にはシャワーのみでOK。どうしても気になる場合は、ボディ用石けんではなく、pHの調節もしてくれるデリケートゾーン用の石けんでやさしく洗いましょう。
(3)合わないナプキンは使用しない
合わないナプキンを使用し続けることも、できものができる原因につながります。特定のナプキンが肌に合わないと感じたら、使用を控えましょう。
(4)通気性のいい下着を着用する
下着は綿の素材など、通気性のよいものがオススメ。通気性のいい下着を着用することでムレを防ぎ、デリケートゾーンを清潔に保ちましょう。