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「打算的な女」が正解な理由~打算で結婚すると失敗するのはウソ!?~

仁科友里

「打算的な女性」に対する男性の本音

異性に対して夢を持つ、美化しがちというのは若さの証拠ですが、男性にとって「打算的な女性」はどう見えているのでしょうか。見ていきましょう。

男性が「打算的な女性」と判断するポイント

男性は打算的なオンナが嫌いというのは、なんとなく想像がつくでしょう。どういう点で打算を感じるのでしょうか。20~30代の男性に「打算的な女性」のイメージを聞いてみました。

お金が大好き

・「お金のことしか考えてない」(30歳/情報・IT/事務系専門職)

・「お金至上主義」(24歳/学校・教育関連/その他)

損得勘定で動く

・「常に損得勘定といろいろ天秤にかける」(36歳/機械・精密機器/事務系専門職)

・「とにかく損得で考えていること、得なことにはノリがいいが損なことなどには来ないなど、あからさまに態度がちがうこと」(35歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

男性の職業を気にする

・「職業目当ての女性。金だけしか見ていないと思うから」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「男の職業や年収ばかり気にする」(38歳/電機/技術職)

頭がいい

・「頭の回転がよくてその上で腹黒い」(33歳/その他/事務系専門職)

・「頭よさそう」(28歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

男性の前で態度が変わる

・「男性の前で態度が大きく変わる」(38歳/情報・IT/技術職)

・「男性の前と女性の前で性格が異なる人」(23歳/学校・教育関連/事務系専門職)

男性の年収を聞く

・「年収をこっそり知ろうとする。嫌だ」(35歳/機械・精密機器/技術職)

・「年収を確認してくる」(39歳/情報・IT/技術職)

予想どおり、「打算がイヤだ」という答えがでましたが、男性がイヤだと感じるポイントの多くが、お金が好き、職業、年収など、お金にまつわることに打算を感じるということがわかります。処世術として「男性の稼ぐカネについては触れない」(直接聞かなくても、調べる方法はいくらでもありますが、その話は別の機会に)と覚えておきましょう。

「打算的な女」を男性が嫌う理由は「まるごと愛してほしい」の差

「あなたのココが好き」ではなく、「あなたのすべてが好き」と言われたほうがうれしいですよね。男女問わず、私たちの誰もが「自分をまるごと愛してほしい」という願望を持っています。

その願望をはっきり表しているのが漫画だと思いますが、ここで「まるごと」の男女差がはっきりします。

少年漫画、少女漫画、どちらも「地味な主人公に、学校で一番イケてる恋人ができる」という王道パターンが存在します。

たとえば、あだち充センセイの不朽の名作『タッチ』(小学館)。上杉達也は学校一の人気者・浅倉南に密かに思いを寄せていますが、南は達也の双子の弟、和也と学校の公認のカップル。しかし、それは誤解で、南が本当に好きだったのは達也。つまり、2人は相思相愛だったというお話です。

南を好きだと思っても、達也は南のために具体的なアクションを起こすことはありません。ただ好きだなと思っているだけ。つまり、少年漫画の「まるごと」とは、何の努力をすることもなく、自分を変えることもない、「素の自分」を指すのです。

それに対し、少女漫画の場合は、好きな人と同じ学校に行くために勉強をがんばったり、お弁当を作ったりと努力が描かれることが多いです。女性にとっての「まるごと」は「努力して変わった自分」も含まれています。

前述したとおり、男性はお金の話が好きではありません。それは「お金を稼ぐ能力」というのは、人が成長するにつれて後天的に身につける能力で「素の自分」ではないからだと思うのです。女性にとっては「お金を稼ぐ能力」は「努力の結果」得られたものですから、それもまた「素の自分」であり、そこに触れられるのがイヤという感覚がつかみにくいのかもしれません。それが、「打算的な女性が嫌われる」という事態を生み出している可能性があります。

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