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専門家 妊娠・出産

【栄養学講座】第6回:妊娠前から摂りたい! 知っておきたい「葉酸」のはなし

細川モモ

結婚の予定はないけれど年齢的に出産のリミットも近づいてきている。この先、結婚して子どもがほしいと思ったときに「産めるカラダ」でいるために、今からできることはやっておきたい。そんな働くアラサー女性に向けて、予防医療コンサルタントの細川モモさんによる、産めるカラダを維持するために今から知っておきたい栄養学を全10回でお届けします!

葉酸は流産対策にも重要! その理由とは

また、働く女性は労働環境やストレスにもよりますが、流産率が高い傾向にあることが示唆されています。30歳未満の流産率は10%35歳では25%になりますが、働く女性の流産率は23.2%であり、約4人に1人が経験者であることを全国労働組合連合会が発表しています。

多くの場合、妊娠初期の流産は胎児の染色体異常によって起こるため、就労環境などの影響とは考えにくいのですが、12週目以降の流産には生活環境や仕事環境のストレスが関係しているのではないかと考えられています。流産リスクのひとつに毒性をもつ物質“ホモシステイン”の血中濃度が高くなってしまうことが挙げられます。葉酸はホモシステインを毒性のない物質に変換する力を持っているため、流産対策に重要な役割を果たしています。

働く女性1,022名にご参加いただいた「まるのうち保健室」から誕生した「働き女子1,000名白書」によると、働く女性は食生活に問題を抱えやすく、朝食欠食率は約4割と全国平均の倍になります(※3)。1食抜けてしまうため、摂取カロリーが1500kcalを下回っていて、そのうちの約15%をアルコールやおやつなどのエンプティカロリーの食材から摂っています。妊娠前から朝食欠食が習慣化している人は妊婦になってからも食べる習慣がつかず、結果として妊娠中に必要なカロリーを満たしにくいことがわかっています。1食分の食事が不足することや栄養のない食品でおなかを満たすことは、多くの栄養素の摂取不足に繋がります。

葉酸に関しては1日の必要量である240μgに届かない女性が約4割いました。参加者の約9割が近い将来の妊娠を希望していましたが、妊娠を意識したら摂取したい1日400μgを基準としたときは83%が不足、480μg(妊娠中)を基準とすると90%が不足です(※3)。つまり、多くの女性が葉酸の摂取状況について見直す必要があるということです。