脳の専門家が解決! 働く女子が知っておきたい「恋愛と仕事のストレス対策」
仕事や恋愛の悩み、将来の不安……。さまざまなストレスを抱えながら毎日奮闘している働く女子。すべてそつなくこなそうとがんばっているつもりでも、いつのまにかキャパオーバーを迎え、頭の中がパンクしそうになった経験はありませんか?
そんな中、「脳の学校」代表を務める医学博士・加藤俊徳先生が現代人のための脳のバランス調整法をまとめた著書『脳コンディショニング』(かんき出版)を発売! 今回は、脳のしくみや働きについてくわしい加藤先生に、働く女子が抱えるストレス事情と脳のしくみを利用したストレス対策について、お話を伺いました。
現代人は“ネット脳”の危険性あり!? 「不健康脳」を防ぐ脳コンディショニングとは?
人間の脳は8つの番地に分けられ、人々は環境に応じて同じ脳の場所を使っている傾向にあります。そして、使用頻度が高い部分は成長していきますが、普段使っていない部分の脳は劣化していきます。たとえば、今はインターネットの時代なので、日中だけでなく、通勤中や夜までインターネットを見ていることから、「ネット脳」になっている人が多い。「ネット脳」の場合、「目で見て理解すること」を司っている“脳の右うしろ部分”を使っていないことが特徴です。また、一生懸命働く女子は、仕事で同じ脳の場所ばかり使ってしまう傾向にもあるはず。
このように使用部分が偏った状態にある脳は、「不健康脳」であると言えます。脳はまんべんなく使ったほうが健康になれるのですが、人間は使っていない脳の場所になかなか気づくことができません。そんな「脳のひずみ」をとることを、「脳コンディショニング」と呼んでいます。
不健康脳チェックリスト
(1)メリハリのない単調な生活
(2)昼夜逆転の生活
(3)6時間以下の睡眠時間
(4)仕事を家に持ち込む
(5)土日のパソコン、スマートフォンを手放せない
(6)1年間旅行に行っていない
(7)最近、山や海に行っていない
(8)利き手しか使わない
(9)ここ1週間で新しい出会いがない
(10)最近、デパートで衣服を見て買っていない
(11)ボランティア活動に参加していない
(12)毎日神様に手を合わせていない
(13)大笑いしていない
(14)天気のいい日でも月や星を見ない
上記のチェックリストで半分以上当てはまった場合、「不健康脳」予備軍である可能性ありなので要注意!
※出典:加藤俊徳著『脳コンディショニング』(かんき出版)
ストレスはなぜ起こるの? 脳科学でしくみを解説!
「不健康脳」とストレスの関係性
ストレスの原因のひとつとして、「同じ脳の場所を使いすぎていること」が挙げられます。たとえば、毎日文章を書く仕事をしていると、「もう書きたくない!」と思うときがあるでしょう? それは、文章を書くために使う脳の番地が決まっていて、その場所を使いすぎているから。その状態では、脳が飽和していて休ませることができていないのです。
それを防ぐには、今までやっていたことをひっくり返す作業を取り入れることがポイント。単純なものだと、右利きの人が左手で作業をするとか。仕事中にストレスがたまったら、廊下を歩きまわるだけでも使っている脳の場所が変えられるのでいいですよ。