お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【弁護士が解説】離婚の原因ランキング⇒1位は「○○の不一致」

刈谷龍太(弁護士)

ファナティック

「離婚する夫婦」と「離婚しない夫婦」の違い

04

性格の不一致を含め、離婚理由は夫婦によってさまざまですが、そもそも「離婚する夫婦」と「離婚しない夫婦」にはどんな違いがあるのでしょうか。グラディアトル法律事務所の刈谷龍太弁護士に聞いてみました。

離婚する夫婦の特徴

夫婦のどちらかが浮気や暴力を繰り返す場合はもちろんですが、以下のような場合も、離婚しやすいようです。

コミュニケーション不足

夫婦に問題があっても見て見ぬふりをして、話し合いをしない夫婦は、問題が大きくなったときに手遅れになってしまう場合があります。

相手への思いやりの欠如

結婚とは、もともと生まれ育った環境が違う者同士が家族になるという契約です。つまり、価値観は違って当然なのです。しかし、結婚生活を続けていくうちに、だんだん相手への思いやりがなくなっていき、結果的に浮気や暴力、モラハラなどにつながる場合があります。

相手の家族との折り合いが悪い

夫婦には大きな問題がなかったとしても、夫婦どちらかが相手の家族と折り合いが悪い場合、離婚にまで至ってしまうケースがあります。思わぬところで親の悪口を聞かされて、急に相手に対して冷めてしまうということもあるようです。また、あまりよい例ではありませんが、親が相手の悪口を言い続けることで、その考えがすり込まれた状態のようになってしまい、夫婦間には問題がないのにいつの間にか相手が嫌いになっていくということもあるようです。

離婚しない夫婦の特徴

常にコミュニケーションを取っている夫婦は、ささいな問題でも話し合う癖がついています。すると、離婚につながりそうなことが起きても、事前に話し合いをすることで回避できるのです。また、何か大きな問題が起きてしまっても、お互いの意見を尊重しながら冷静に話し合える夫婦は、離婚しにくいと言えるでしょう。しょっちゅう喧嘩をしているところを見るけど仲のいい夫婦というのは、しっかりコミュニケーションがとれているということなのかもしれませんね。

離婚しないために意識すべきこと

離婚しないようにするためには、まず以下の3つを意識してみてください。

(1)コミュニケーションをとる
(2)相手を思いやる
(3)夫婦で大きな買いものをしてみる

常に夫婦でコミュニケーションをとり、相手を思いやる気持ちを持っていれば、何か起きたときでも離婚という大問題に発展する前に、解決することができます。また、住宅などの大きな買いものをしてローンを組むと、夫婦の意識が同じ方向を向き、運命共同体のような感覚が生まれて、離婚しにくくなります。

離婚したほうがいい場合

夫婦の一方が離婚を回避しようと頑張っても、もう一方に結婚生活を続ける意思がまったくないような場合は、無理に夫婦関係を続けることでストレスになってしまうため、思い切って離婚するという方法もあります。また、暴力やモラハラ、生活費を渡さないなど、夫婦生活を続けることが身体的、精神的に困難であるような場合も、離婚を検討したほうがよいでしょう。このような場合は一人で悩まずに、誰かに相談しながら、新しい人生のスタートのために動くことも必要です。

次ページ:「離婚の原因ランキング」まとめ

SHARE