お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

すぐできる! あがり症を克服するコツ「相手の鼻を見る」「可能な限りシミュレーション」

森川ほしの/OFFICE-SANGA

人前で話をするとき、筆者はどうしても緊張してしまい、スムーズに言葉が出てこなくなります。いわゆる、「あがり症」が悩みのタネ。暑くもないのに汗をかき、表情はこわばり、口が開かないためモゴモゴとしか話せない。そして、よくわからないままスピーチ終了……なんて経験も。人前でスマートに話せる、「あがり症克服」のための良い方法はないものでしょうか? 働く女性たちに聞いてみました。

緊張をやわらげるコツ

・「大きく深呼吸をすることです」(31歳/その他)
・「なるべくゆっくり話すようにしている」(27歳/食品・飲料/技術職)
・「相手の目を見ると緊張するので、首元を見て話す」(31歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「相手の鼻を見る」(30歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

みなさん、いろいろ工夫されているようですね。たしかに、緊張すると呼吸が浅くなりがちなので、深呼吸をしっかりしておくのは良い方法かもしれません。目が合うと緊張感が高まるという人は、首元や鼻のあたりを見て、「目を見ているような感じ」を演出すると良さそう。

「慣れる」しかない!

・「経験値を上げる」(29歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「たくさん人と関わる」(33歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「場数を踏む。人前で発言する機会を増やしたら慣れた。あと、完璧にやろうと気負わないこと。失敗してもいいやと軽く考える」(31歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)

いきなり大勢の人の前で話すことに慣れるのは難しいかもしれませんが、「人と話す機会」なら努力次第で増やせるはず。そうして場数を踏んでいけば、そのうちあがり症が克服できるかも? 積極的に人と関わるよう、普段から心がけてみてはいかがでしょうか。

事前の準備が大切

・「直前になんとかしようと思わない」(29歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「可能な限りシミュレーションをしておくこと。本番のときに、多少は気が楽になる」(24歳/食品・飲料/専門職)
・「しゃべることをあらかじめ考えておく。だいたいの内容が伝わればいいんだから、セリフではなく内容をイメージしておく。キチンと話したところで、相手は半分しか聞いてない」(33歳/小売店/販売職・サービス系)

準備不足のまま人前に出れば、緊張して当然です。前もってしっかり準備しておけば、きっと自信につながるはず。「だいたいの内容が伝わればいい」というのは、筆者も同意見。原稿はあまりガチガチに固めず、メモ程度に箇条書きにしておいた方が、スムーズに話せるような気がします。あとは、ひたすらシミュレーションですね。

最終手段は自己暗示?

・「『もっと大変なときがいっぱいあった』と、自分に言い聞かせる」(33歳/その他/クリエイティブ職)
・「みんな他人はショボいやつだと思い込む」(29歳/金融・証券/営業職)
・「大丈夫と10回唱える」(30歳/医療・福祉/専門職)

最終的には、気持ちの問題でしょうか? なんとか自分に暗示をかけて「大丈夫」と思い込んだら……あとは野となれ山となれ! どんなに緊張したって、恥をかいたって、その時間が永遠に続くわけではありませんから。

話し方講師の栗原君枝先生にも、あがり症克服のためのコツを聞いてみたところ、「丁寧にあいさつをするということもコツのひとつ」なのだとか。

「丁寧に頭を下げ、そこで一旦停止する。そして一呼吸おいて、サッと頭を上げましょう。それからスピーチなどをはじめてみてください。最初のあいさつで聞き手を味方につけることができれば、そのあとの話がしやすくなり、緊張も少しはほぐれるはずです。

それから、『失敗できない!』という気持ちがあると、よけいに緊張感が高まってしまいます。ミスをしたら、『申し訳ございません』『失礼しました』と言って、丁寧にお辞儀をすればOK。必要以上に完璧を目指さないことも、あがり症克服につながるのではないでしょうか」(栗原先生)

さらに、人前で話をする前に、少し体を動かしておくのも効果的とのこと。

「体を動かすと、呼吸が大きく、深くなりますので、緊張の緩和に効果的ですね。軽い体操をしておくのも良いでしょう。そういった時間がない場合でも、自席から話をする場所へ移動するときにちょっとした工夫を。大股で素早く歩いてみましょう。小股でチョコチョコ歩くと、呼吸を小さく浅くしてしまうため、かえって緊張感が高まります」(栗原先生)

人前で話すときにどうしてもあがってしまうという人は、試してみてはいかがでしょうか? やはり人前でスマートに話ができるとカッコイイですし、仕事面でもきっとプラスになるはず。自分に合ったコツを見つけて、少しずつでも慣れていけると良いですね。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年9月にWebアンケート。有効回答数173件(22~34歳の働く女性)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年10月24日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

この著者の記事一覧 

SHARE