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人間関係で失敗しない! 「どんな職場でもうまくいく秘訣」

高橋瑞穂/六識

水島広子

■職場で嫉妬されるのが恐い! そんなときの対処法は?

とはいえ、今まで職場でうまくやっていたとしても、急な昇進や、仕事で成果を出したことで、まわりから嫉妬されたり、逆に嫉妬してしまうことだってあるものです。そんなときは、どうすればいいのでしょうか。

「他人の成功は、突然知らされた人にとっては衝撃ですから、一時的にネガティブな感情を持たれるのは仕方がないもの。普通は、少し時間が経てば落ちついてくるものです。ただ、急にえらそうな態度をとったり、目立つ行動をとったりすると、嫉妬心をあおり、根にもたれることもあります。

嫉妬とは、衝撃を受けたときの『警戒心のあらわれ』です。どうやっても出てくる感情なので、放っておいて大丈夫。逆に、自分がそういう気持ちを持っても、自分を責めなくてもいいですよ」(水島先生)

海外へ留学する、結婚が決まる、昇進する……。人の変化や、おめでたい話を聞くと、「自分は何もしていない……」と、自己否定の感情が出てくるのは人間なら当たり前のことなのだそう。

もし自分に、周囲から嫉妬心を持たれそうないいことが起きたとき、それまでと同じキャラクターでいることを心がけることが重要とのこと。自分の態度が一貫していれば、嫉妬心はすぐにおさまるもの。それほど恐くありません。

■イライラが止まらない! そんなときの「自己コントロール法」

嫉妬心に続いてやっかいな感情、それがイライラ。できることなら、イライラしたくないけれど、ホルモンのバランスなのか、持って生まれた性質なのか、男性に比べて女性は何かと感情的になりやすいもの。でも、イライラしていると、全体の空気が悪くなるだけではなく、生産性が落ち、仕事ははかどりません。水島さん曰く「女性は特に、人との関係性に注目することで、感情的になるケースが多い」そう。

「うまくいっていない原因を、『相手が自分を否定しているから』と思う女性は多いです。でも、職場は仕事をする場所。自分がどう思われようが、相手をどう思っていようが関係ないと割り切ることが必要です」(水島先生)

水島先生は、「ハッキリ言って、職場の人間関係で悩むのは仕事の邪魔」とキッパリ。職場では「人と人との関係性」を中心に考えるのをやめ、業務だけを見ることで、イライラの感情をなくすことができるそう。常に自信がなさげな人、威圧的な人、みんないろいろな背景を持つ人がいて、仕事をしているのが職場。きっと聞けばなるほどと思うバックグラウンドがあるはずですが、その背景をひとつひとつ知る必要はないとのこと。

「人の歴史は人それぞれ、という広い心を持ちながら、仕事さえサクサクこなせればOKという余裕を持った気持ちでいれば、イライラしたり感情的になったりすることなく仕事ができます。

たとえ、まわりが仕事のできない人ばかりでも、自分は有能だと開き直って。人間関係で悩みすぎないのが、人間関係を良好にする秘訣ですね」(水島先生)

(高橋瑞穂/六識)

※この記事は2015年06月19日に公開されたものです

高橋瑞穂/六識

編集プロダクション「六識」所属。編集・ライターとして、旅系、グルメ系を中心にWEB、書籍を中心に活動。ハワイ、台湾など、ガイドブックの編集が得意。女の子が楽しめるインド情報を発信する「インドルーム」というユニットでも活動中。

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水島広子

慶應義塾大学医学部卒業。同大学院博士課程修了。医学博士。同大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、対人関係療法専門クリニック院長。慶大医学部非常勤講師。日本における対人関係療法の第一人者。2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などを実現。最新刊「プレッシャーに負けない方法―「できるだけ完璧主義」のすすめ」、ベストセラー「女子の人間関係」(サンクチュアリ出版)、同じくベストセラー「怒りがスーッと消える本」(大和出版)、他に「小さいことに左右されない本当の自信を手に入れる9つのステップ」(大和出版)、「自分でできる対人関係療法」(創元社)、「トラウマの現実に向き合う―ジャッジメントを手放すということ」(岩崎学術出版社)など著書多数。

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