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感情の起伏が激しい人の特徴8選。原因や改善方法とは?

浅野寿和(心理カウンセラー)

中田ボンベ@dcp

感情の起伏が激しい性格を改善する方法

次に、感情を安定させる改善策について、そのトレーニング方法をチェックしていきましょう。

(1)感情日記をつける

人が感情的になるにはそれなりの事情があり、その事情に気づくことがまず大切です。感情が高ぶりやすいからといって、言い訳を考えて自分を正当化したり、逆に自分を否定的にとらえたりしても変化は起きにくいものです。

そんなときほど、「なぜ私は感情が高ぶりやすいのだろう」と純粋に自分の感情に興味を持つことが大切です。

日常で手軽に取り入れられるトレーニング方法は「感情日記」です。

「今日こんなことがあった。そのとき私はこう感じた」と、偽らない気持ちを素直にノートにまとめていきます。

すると「そうか、私はこう感じていたから感情的になったのだな、本当はこう伝えたかったのか」と冷静に「理解」できますね。

後日、その日記を読み返してみると、さらに自分を客観的に見つめることができますし、自分にかかわり続けてくれる人が周囲にいることも理解できます。そうすると、他人に対して感謝の気持ちが持てるでしょう。

日記代わりにSNSへ記載するのはどうでしょうか? 実は、ネタや演出程度ならともかく、本気の愚痴や文句をSNSに書く行為はあまり効果的とはいえません。

人の心は「自分が意識した感情・要素が強化される」という傾向があります。「私は素敵」と意識し続ければ素敵であると思えるようになり、「私はダメ」と思えばその意識が内面で強化されます。

SNSなどで自分の負の感情を表現すると、自分のことを知ってほしい気持ちは満たされます。しかし、同時に「自分はこんな負の部分がある」と自分の内と外に向かって表現し、その部分を自ら強化しているともいえるのです。

もし何か聞いてほしいことがあるのなら、信頼できる人に話すほうが安全で効果的ですね。

(2)リフレーミングをする

また心理学には「リフレーミング」と呼ばれる、物事を違う見方で捉え直す思考方法があります。

例えば「やりたいことがなくて将来が不安だ」と感じたとします。これは言い換えてみると「将来の可能性が無限に広がっている」ということ。

視点を変えてみたら、気持ちが軽くなるはず。これが、リフレーミングの効果です。

気持ちが沈んで感情的になった時は、落ち着いてリフレーミングをしてみるのはいかがでしょうか。

感情の起伏が激しい人は自分を見つめ直してみて

感情の起伏が激しい人は、他者とのつながりが希薄、承認欲求が満たされていない、自己開示ができない、といった特徴があるとのこと。こうした特徴に当てはまる人は、知らないうちに感情的になる場面が増えているのかもしれません。

その場合は、感情日記をつけるなどして自分を見つめ直して、少しずつ改善したいですね。

(文:浅野寿和、構成:中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

※『マイナビウーマン』2015年4月にWebアンケート。有効回答数100件(22歳~39歳の社会人男性)

※この記事は2015年05月08日に公開されたものです

浅野寿和(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー・講師

20代に苦難を心理学で乗り越えた経験から、カウンセラーとなった。恋愛・夫婦問題、男性心理分析、家族・職場などの対人関係、自分らしさを取り戻すなどジャンルに多数の実績を持つ。年間400件以上の面談カウンセリングを行う現場主義の実践派。行政の自作対策事業にかかるカウンセリングや外部ビジネスセミナー講師も担当。口癖は「どんなことにも事情があるよね」。ちょっとだけ予約の取りにくい人気カウンセラー。

名古屋を活動のベースに、東京・大阪・福岡&オンライン上で活動中。

心理カウンセラー浅野寿和オフィシャルサイト:https://asanohisao.jp

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中田ボンベ@dcp

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