結婚前に貯金額って教えるべき? 結婚に必要なお金をFPが解説
結婚前に貯金額を教え合うべき?
結婚生活を送るためには、お金の話は避けては通れません。結婚が決まったら、お互いの貯金額を教え合うべきなのでしょうか。女性のみなさんにアンケート調査を行いました。また、FPの石川福美さんにも聞いてみました。
一般女性の意見
Q.あなたは、結婚する前に、お互いの貯金額を正直に教え合うべきだと思いますか?(※3)
・「思う」……52.3%
・「思わない」……47.7%
わずかに「思う」と回答した女性が多くなりましたが、ほぼ半々に意見が分かれました。それぞれの意見について聞いてみましょう。
<思う>
将来設計を考えるため
・「人生設計に大事なのでは? 自分は、あまり言いたくないのが正直なところだけど」(31歳/学校・教育関連/技術職)
・「貯金がないのに結婚だけはできない。お金がかかるから」(25歳/不動産/事務系専門職)
本音としては言いたくないけれど、2人の将来のために伝えておいたほうがいいという意見です。2人の懐事情を把握しておいたほうが、生活水準を決めやすいですよね。
隠し事はトラブルのもとだから
・「結婚式のときに相手に貯金がなくて大変だった」(30歳/医療・福祉/専門職)
・「私は貯金がないので、旦那さんになる人がもしできたら、絶対にないことを正直に打ち明け今後の生活をどうするか相談します。それで結婚を断られても仕方ないと思います」(31歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
貯金額を隠していたために、トラブルに見舞われるという可能性もあります。お互いに貯金がなかった場合、結婚式費用なども節約しなければなりませんよね。
<思わない>
個人の資産だから
・「独身のときのものは個人資産だから」(29歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
結婚するからといって、必ずしも貯金額を公開しなければならないわけではありません。結婚前の貯金はあくまで個人の資産なので、教える必要はないと考えている女性もいました。
へそくりも大切
・「多少はへそくりとしてとっておいてもよいと思う」(32歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)
・「けっこうあるので言いたくない」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
貯金額にある程度余裕がある人は、逆に言いたくないと思うようです。いざというときに当てにされたら困ると考えているのかもしれませんね。
FPの意見
石川:結婚が決まったら、まずはパートナーとどんなスタイルで資産管理をしていきたいか、話し合ってみるとよいでしょう。必ずしも貯金額を教えなければならないわけではありませんが、資産形成を効率的に行うためには、元手の金額の大きさも重要な要素です。自分だけの資産で考えるより、二人の資産を合算して、リスクを分散させながら、将来のライフプランに必要な資金を準備することをおすすめします。