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幸せ太りの原因とメカニズムとは? パートナーの本音って?

ゆうきゆう

ファナティック

精神科医に聞く! 「幸せ太り」の原因とメカニズム

男女で受け止め方の違う幸せ太り。いったいなぜちがうのか、そもそもなぜ幸せ太りは起こるのでしょうか? 精神科医のゆうきゆう先生に詳しく教えていただきました。

幸せ太りとは? なぜ起こるの?

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まず、そもそも幸せ太りはなぜ起こるのでしょうか? 原因やメカニズムを聞きました。

いくつか原因は考えられますが、一番大きいのは「生活スタイルの変化」なのではないでしょうか。特に一人暮らしで不規則な生活を送っていた人の場合、パートナーが出来たことで相手に生活リズムを合わせ、それが太る原因になることがあります。

食事の量やタイミング・回数、運動量や睡眠時間など、目に見えて生活が一変する人もいますよね。相手につられて食事の内容や回数・量が増えたり運動量が減るといったことがあれば、誰でも太る可能性は出てきます。「一人の時は晩ご飯は晩酌しながらおつまみ程度だけ」という人が、一汁三菜でしっかり食べていれば少なからず変化は出てくるでしょう。

また、パートナーができたことで闘争心や集中力を促すホルモンであるテストステロンが減少している可能性も考えられます。恋愛中の男性はむしろ分泌されやすくなるといわれていますが、満足感や幸福感が強い場合には減少することもあります。このテストステロンは筋肉の付きやすさにも関係しているため、運動量や摂取カロリーなどに大きな変化がなくても筋肉量が低下し、代謝が落ちてしまう原因にもなるのです。

 

幸せ太りしやすい性別は?

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続いて、男性と女性だとどちらが幸せ太りしやすいのかを聞いてみました。

男女平等とはいっても女性が愛情表現のために男性に食事をふるまうといったことは今も少なくありませんから、生活スタイルの変化で太りやすくなるのは男性が多いでしょう。

女性の場合は男性につられて「多めに食べてしまう」「普段よりしっかりした食事を食べてしまう」などの変化があれば、太りやすくなります。加えて女性は恋愛中、女性ホルモンの分泌がより高まるため、普段よりも丸みを帯びた体形になりやすい可能性もあります。

また、お付き合いが長く関係が安定している場合や結婚などで「相手との関係に安定感が生まれた」場合、恋愛中に男性で分泌が促されるテストステロンの量は減少してしまいます。加齢やストレスなど他の要因も絡んでいる可能性はありますが、男性の場合は相手と付き合う前や付き合い始めなど、「もっと相手を知りたい」「相手を手に入れたい」といった欲求が強い時期にテストステロンが多く分泌され、関係が安定したりして欲求が満たされてくると減少傾向になります。そのため筋肉がつきにくくなる・代謝が落ち消費カロリーが減る・脂肪がつきやすくなるといったことが起きやすくなるのです。

 

幸せ太りされたパートナーの気持ちの変化とは?

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先ほどの一般人へのアンケート結果でも差が出たように、どうやら性別によってパートナーの幸せ太りの受け止め方は少し違うようです。ゆうき先生に詳しく教えていただきました。

女性の場合は比較的寛容な態度を見せる方が多いのですが、男性は逆です。

女性が寛容になりやすいのは、幸せ太りと言われることについて「自分といることで安心してくれている」「自分と生活することに幸せを感じて太るなら、それはいいことである」というように、自分との生活や関係に相手が満足してくれているからだとプラスの方向に感じやすいためです。

逆に男性の評価が厳しくなるのは、「自分を異性として意識してくれていないから太った(容姿に気を使わなくなった)」「安心してだらしなくなった」と感じ、男性としてのプライドが傷つくことがあるためです。

もちろん女性でも短期間で相手の容姿が大きく変わってしまうとショックを受ける人はいるでしょうし、男性でも「自分との関係に安心してくれて太ったのなら、幸せなことだ」と感じる人はいます。しかし女性に比べて男性の方が女性に幻想を持っていたりロマンチックな部分があるので、太ることで相手の性的な魅力が減ったり、自分の目を意識していないように見えるとがっかりしてしまいやすいのです。

相手の外見的な魅力に強く惹かれていた場合や、相手が“自分に見せる姿を意識している”ことで自分への愛情を感じている場合は、厳しい評価を受けやすくなるでしょう。

 

幸せ太りのいい解消法とは

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最後に、幸せ太りしてしまった際のいい解消法について、アドバイスしていただきました。

生活スタイルの変化が大きいようなら、一度それ以前のお互いの生活スタイルを照らし合わせて検討することが大切です。

今の生活が相手に合わせすぎていて「少し無理している」「前の方がいい」と感じるのならすり合わせた方がいいでしょうし、もし以前があまりにも不健康な状態だったのなら、多少太ったのだとしても今の生活をベースにしていく方がいいでしょう。

食事の回数やタイミングなど、一人の時は自分だけのペースで構わないものですが、パートナーがいてそれに合わせたい場合は「すべて」ではなく「ポイント」で合わせていくのもオススメです。太る・太らないではなく「健康的に暮らしていくこと」を基準に考えていきましょう。

生活スタイル自体にはそれほど大きな変化がないのに太ってしまった場合は、良質なたんぱく質や脂質を意識した食事や筋肉トレーニングがお勧めです。テストステロンの原料となる栄養素を摂り、筋肉トレーニングをすることで分泌が促されやすくなりますし、筋肉量自体を積極的に増やしていくことにもつながります。

また、適度に空腹を感じることでもテストステロンの分泌が促されやすくなりますので、「ちゃんとお腹が空いてから食べる」という習慣をつけていきましょう。男性の中年太りに多いとされるメタボリックシンドロームは、テストステロンの減少による筋肉量低下も原因の一つだとされているのです。テストステロンは睡眠不足やストレスなどの影響でも減少してしまうため、そういったストレスケアも意識してみるといいでしょう。

 

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