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1,000万を超えるには? 女性の平均年収と年収を上げる方法

藤井佐和子(キャリアアドバイザー)

Kaoru Sawa

専門家が解説! 女性が年収を上げるには?

年収を上げられるものなら上げたいと思う女性は多いはず。順当に収入を上げていくコツはあるのでしょうか。女性の年収の現状と、年収を上げるコツについて解説してもらいましょう。

一般的な女性の平均年収の実態

女性の平均年収は280万円

国税庁データによると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年齢は42.6歳(男子42.8歳、女子42.3歳)。男性の平均給与が572万円であるのに対し、女性の平均給与は280万円となっています。平均給与の男女間の差は約300万円で、女性の平均給与が低いことがわかります。

就業年数が短くなってしまう

この背景としてまず考えられるのが、男女間の就業年数のちがい。日本社会では年功序列で給与が上がっていく企業が多いため、就業年数が短くなると給与の上昇が見込めない傾向があります。女性は男性と比較して、家庭の事情で離職するケースが多くあります。育児で離職するケースはよく知られていますが、実は介護を理由に離職する人も8割が女性なのです。

雇用形態や役職が限られてしまう

管理職登用率についても男女間で差があります。責任のある役割に就くのは、女性より男性が多い傾向が。また、雇用形態による給与差も考えられます。女性は派遣やパートなど、非正規雇用の就業者の割合が高いのです。非正規雇用の場合、正社員と給与差の開きがあるだけでなく、経験値にも開きが出てしまいます。

女性が年収500万円を目指すには?

新卒や第二新卒の段階で意識を持つ

女性が年収500万円を目指すには、平均年収の高い業界や職業を見極めたり、管理職を目指したりするといいでしょう。まずは新卒や第二新卒でそのステージに上がっておくことが重要。20代後半に「年収500万円」という金額を意識しておくと、いずれ年収700万円台も見えてきます。

年収が高い業界を狙う

年収が高い業界として、外資系全般が考えられます。あるいは専門性の高い職種で、資格が必要な職種や人手不足の業界だと給与が高くなる傾向があります。営業職のような業績が給与に反映される仕事も、成績次第では20代で年収500万円を達成できるでしょう。

ビジネスモデルが確立されている業界をねらう

儲けの出るビジネスモデルが確立されている企業も狙い目。これは同じ業界内であっても差があります。その企業の製品が高価であったり、購買層の購入意欲が高かかったりすると年収が高くなりやすいので、企業ごとにどのようなビジネスモデルやビジョンを持っているのか見ていくといいでしょう。

女性が年収700万円を目指すには?

年収500万円を達成することからスタート

年収700万円を目指すには、まずは先に述べたポイントを押さえ、年収500万円を達成すること。年収500万円のステージに一度上がれば、次のステージとして年収700万円が自然と見えてくるはず。今までの経験やスキルに磨きをかけ、転職も手段として考えてみましょう。本気で年収700万円以上を目指すのであれば、30代半ば~40代の間で年収700万円を達成することがひとつの目安です。

年収700万円の実例

日本企業で経験を積んで年収500万円を達成したものの、500万円からは給与が上がらなかったある女性。そこで、英語力を磨いて外資系の同業界に転職したところ、年収が700万円台に乗りました。また、転職をせず同じ会社に留まったケースでも、今までの経験を生かして管理職を目指したところ、管理職手当で大幅に給与アップになったという女性もいました。一方で、専門性を極めるだけでは給与を上げるのは難しいケースも。たとえばシステムエンジニアであれば、専門の知識やスキルを極めるよりは、プロジェクトマネージャーを目指したほうが給与アップに繋がりやすいでしょう。

女性が年収1,000万円を目指すには?

外資系コンサルティングファームに転職する

年収1,000万円台を目指すのなら、外資系コンサルティングファームがおすすめ。コンサルタント業務ではない、人事、経理などの管理部門でも、日本企業に比べると年収が高くなります。課長クラスとなれば、年収1,000万円を達成できる可能性が高いでしょう。英語ができて管理部門の経験がある人は、外資系企業への転職も視野に入れ、部長以上の役職を目指すといいですね。

起業する

起業することで年収1,000万円を達成する人も。組織の中では、会社全体の業績や評価制度など、給与を決定するさまざまな要因や制約があります。そのため、自分のがんばりが必ずしも給与に反映されるわけではありません。自分が経営者になれば、自分のがんばりは収入に直結します。営業で多く売れば売るほど、自分の収入増になるのです。経営がうまくいけば、年収1,000万円を超えることもできるでしょう。儲けの出るビジネスモデルについては、年収の高い業界や企業を見極める方法を参考にしてください。

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