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恋ができない私。どうしたら「恋愛体質」になれる?

ルックスや行動、服装などで「これが恋愛体質の女性だ!」という「型」のようなものがあったら、それをマネしたい、と非恋愛体質の女性は思いがちですが、そういう「型」は、ハッキリ言ってありません。

私は「モテる女の型」みたいなものがあると思っていましたし、「こういう服はダメだ!」とか、「こういう趣味はダメだ!」とか、自分自身を「モテる女の校則」でがんじがらめにしていました。私がそういう話をすると、恋愛体質の女性は「そんなことしなくていいのに~。自分のしたいようにしてればいいんだよ~」と言います。「本質的に変わらなくていい」のだし、本質的に変わるのなんてほぼ無理です。今の自分のままで、ただ、恋愛に発展するような相手への「好意のサイン」を不器用でもちゃんと出したり、普段恥ずかしくてできないような行動を思いきってすることで、徐々に恋愛に慣れていく、ということが大事なのではないでしょうか。

「恋愛体質にならなければ恋愛できない」ということはありません。恋愛体質でなくても、ふと誰かを好きになることもあるし、1回だけ恋愛がうまくいって、そのまま結婚する人だって多い。

ですから、すみません。ズバッと言いますが、この相談者の方は、自分が恋愛する気になれないのをただ「体質」のせいにしているだけだと思うんです。

恋愛したいのなら、まず外に出て出会いを増やす。誰でも知っていることですよね。「私、人見知りだから」「コミュ障だから」……といった、怖がる理由もめんどくさがる理由もたくさんありますし、自分から求めなければやってこない恋愛なんて、本当の恋じゃない! って思っているのかもしれません。でも、ときめく対象に出会わなければ、ときめくのは無理ですよね。この出会いに行く「めんどくささ」をショートカットして、いきなり運命の恋がやってきた! みたいな方法を、私は知りません。

そして恋愛って、「億劫だけど、しなければならない」ものでもないと思うんですよね。「まわりはみんな(恋愛を)している」「婚期を考えるとそろそろやばい」とか思うのかもしれませんが、恋愛に向ける労力を億劫だと思うなら、今はとことん内にこもってみるのはどうでしょうか。

ひとりで、ひとりの生活を楽しんでみてください。そのうち本気で人恋しいとか、誰かとデートしたいとか、そういう気持ちになったとき……「めんどくささ」よりも「とにかく寂しくて彼氏が欲しい!」「男に会いたい!」と思う瞬間が来たら、そのときこそ動き出せるのではないでしょうか。

(雨宮まみ)

著者プロフィール:雨宮まみ
ライター。男性向けエロ本の編集を経て、フリーのライターに。自伝エッセイ『女子をこじらせて』(ポット出版)、対談集『だって、女子だもん!』(ポット出版)のほか、マイナビニュースでのWeb連載「ずっと独身でいるつもり?」を加筆修正、書き下ろしを加え再編した『ずっと独身でいるつもり?』(ベストセラーズ)が発売中。新刊では、自分の見た目とどう付き合うかを書いた『女の子よ銃を取れ』(平凡社)が2014年5月22日(木)より発売中。また、9月30日(火)に、宝塚初心者に向けた『タカラヅカ・ハンドブック』(新潮社)を発売予定。

※この記事は2014年08月20日に公開されたものです

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