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あなたは、許せる?好きな男性が、他の女性の容姿を褒める心理

中野とも子

喧嘩するカップル

こんにちは、心理カウンセラーの中野とも子です。
彼のちょっとした一言の裏を読む、恋愛読心術シリーズ。

【心理テスト:あなたの黒い一面が明らかに! あなたの「心の闇」がわかる】

突然ですが、好きな男性があなた以外の女性の容姿を褒めることについて、どう感じますか?

例えば、デート中の街角ですれ違った女性を。テレビを見ながら出演中の女優さんを。美しいものは美しい。そんなの百も承知だけれども、あなたの心中は複雑になるに違いありません。

自分の容姿に自信があるかないかに関わらず、その瞬間はわずかな敗北感や劣等感、嫉妬、そして彼の無神経に対する怒り、その感情を表に出すまいとする女のプライドが理由で、あなたのハートはかなりややこしい状態になっているはずです。

最初に言っておきますが、女性の前で他の女性を褒める男はモテません。

なぜなら、男性が思っている以上に、女性は比べられることに敏感であり、そこをいたずらに刺激することはタブーなのです。

元来、女性は男性から「選ばれる性」でした。

つまり、今のような女性の社会進出のない時代は、結婚こそが人生でした。女性は「どんな男と結婚するか」で価値がほぼ決まってしまったのです

歴史的に、「聴覚」つまりおしゃべりの中で情報を得る女性に対し、「視覚」から情報を得る傾向の強い男性に選ばれるために、女性はその「見た目」をせっせと磨いてきたのです。

「見た目」が重視の世界なので、自分の努力の及ばぬところで優劣がつきます。努力でなんとかなる試合だったら、勝っても負けてもさわやかなものですが、そうはいかないのです。「選ばれなかった女性」は、敗北感、劣等感、嫉妬などに傷つくことになります。ちなみに、めでたく相手から「選ばれた」からといって、女性は安心できません。

「選ばれなかった」女性たちから、嫉妬の攻撃を受けるかもしれません。

今は選ばれているかもしれないけど、時とともに美貌が衰え、新しく「選ばれた女性」にとって変わられるかもしれません。

こんな話は昔のことと思いきや、そうではありません。

今は女性も社会進出していますが、「選ばれる性」であることにはさして変わりがありません。そして女子は今日もせっせと「見た目」を磨くのです。

いかがですか?

大げさなようですが、「選ばれる性」であるが故の女性の中に眠っている「傷ついた部分」があるのは事実です。

さて、そんな女性の心理をわかっていない男性についてですが、

大きく分けて、

1、女心のわからないオコサマタイプ

2、そうやってわざと女を怒らせるイジワルタイプ

の2つに分けられます。

1については、なんの悪気もないのでこちらもストレートに、「私も彼女かわいいと思う。でもそんなこと言われると、焼きもちをやいちゃうからやめてね」と教えてあげましょう。

2の男ですが、けっこうたくさんいますね。

彼らは、パートナーが嫉妬することで、「自分が愛されていること」を確認する、もしくは自分のパートナーと架空に近い女性を「擬似的」に戦わせることで自分が「モテている」と擬似的に感じたいという可能性があります。いわゆるバーチャル男なのです。

この手のタイプはやっかいです。

本当に嫌ならば、「ヒガミと思われたくない」というプライドなど捨て、本気で怒りましょう。相手にしない作戦を取っていると、彼の無神経な癖がエスカレートし、日常化してしまいます。

あなたもどんどん自分の気持ちに対して鈍感になります。「私はあなたのなんなんだっけ?」と思えてきたらおしまいです。男性は「女の心の闇」にいたずらに触れるべきではないのです。

そして、女性たちも、そろそろこの不毛な「美のラットレース」から抜け出しましょう!
「他人から選ばれる」ことから卒業して、「自分が自分を認めてあげる」ことにシフトして行きたいものですね。

では、またね!

(心理カウンセラー 中野とも子)

※この記事は2014年05月29日に公開されたものです

中野とも子

公認心理師、産業カウンセラー、文部科学省所轄(財)生涯学習開発財団認定マスターアートワークセラピスト。東京都内にて芸術療法(アートセラピー)講師として活動中。アダルトチルドレン、依存症、摂食障害、鬱、PTSDなどの心理相談や虐待によるトラウマの回復などにあたる。

吉祥寺駅前カウンセリングルーム
URL:https://kichijojiroom.com/

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