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【新連載】先輩のことが大好きなのに、私たちの関係は曖昧で不透明……

「やーん、咲、ひさしぶり」
「奈美、ごぶさた。3月に会ったきりだっけ」
「そうだね。時間経つのってあっという間」

わたしたちは待ち合わせた中華ダイニングの、
真っ赤なテーブル席につくとすぐに、
おたがいの近況を語り出した。
奈美は最近転職して、
不動産の営業ウーマンとして一人前になるため、
日々、奮闘中なのだという。
「で、今は宅建の免許とるため猛勉強中なの。
咲は、どんな感じ?」

「あいかわらず総務課は何でも屋さんで、
問題ばかりだけれど、困ってはないかな。
それで。実はプライベートで小向先輩とね」
「ええっ!」
わたしは奈美に先輩とのこれまでを語った。
付き合っているような、いないような。
楽しいような、ツラいような。
そんな曖昧な関係と今までの出来事を。
すると話が8割ほど終わったところで、
奈美は叫ぶように言った。

「そんな卑屈な恋愛、よくないよ!」