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妊娠力で、3年後の自分は“いまの自分”に勝てないけれど…!

◆「生活習慣を変えさえすれば、産みやすいカラダになれますか?」(35歳)

―先生、働く女性からの質問をご覧になり、どんな印象を持たれましたか?

「そうですね……どの質問もわりと漠然としているんですね(苦笑)。その一方で、このサプリを飲めばカラダが変わりますかとか、ヨガをすれば若さをキープできますかといった直接的な質問も多いのに驚きました」

―みなさん、まだ若くて実感がわかないのかもしれません。でも、歳をとれば卵子も老化するし、食生活がよくないと妊娠力に影響するとか、概念的には何となく知っているのだと思います。でも、実際に何をどうしたらいいかはわからなくて、「糖分は控え目に、タンパク質は多くとったほうがいいと聞いた。じゃあ次はご飯を1食抜こうかな」とか「葉酸サプリが妊活にいいらしいけど、妊娠予定のない私はいつから飲みはじめるべき?」とか。

「みなさん、カラダにまつわる情報を、まるでパズルのように組み合わせていますね。たしかに、生活を改善した3年後のほうが、おそらく健康度は高いでしょう。また、生活習慣を改善しない3年後と、改善した3年後とでは、改善した3年後の妊娠力のほうが高いと考えられます」

―質問にもありましたが、生活習慣を改善すると、いったいどれだけ妊娠力は改善するものなのですか?

「たとえば、悪い生活習慣を持つ35歳の『いまの自分』と、生活習慣を改善して38歳になった『将来の自分』を想像してみてください。両者を比べた場合に、より妊娠力が高いのはどっちだと思いますか?

答えは、生活習慣はどうあれ『いま』の自分なんです。つまり、歳をとれば卵巣機能の低下は免れないということ。それほどまでに年齢は妊娠力に影響を及ぼすのです。とはいえ、妊活中の既婚者がいますぐ生活習慣を改めれば、半年くらいのスパンなら卵巣機能が低下するスピードを遅らせられるでしょう。ですから、改善しないままでいるより改善したほうがいいですよ。

いますぐ産む予定のない35歳の人が、3年先を考えて妊娠力をキープしようと健康生活を送ったとしても、卵巣機能は必ずいまよりは低下します。つまり、卵子の質と量は、加齢によって衰えます。しかし生活習慣の改善によって、将来の自分の妊娠力の低下を遅らせることができるということです」

>(次ページ)3年後の自分は、いまの自分に勝てないけれど……!

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