生理前の憂鬱! こんなPMSの症状には漢方薬が効く!?
草鹿砥先生「L美さんには茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)を処方します」
L美「長い名前ですね。はあ……」
草鹿砥先生「これは『茯苓飲』と『半夏厚朴湯』を合わせた漢方なんです。茯苓飲は、胃腸の働きを助けて嘔気を抑え、半夏厚朴湯は気の巡りを改善し抑うつ気分に働きかけます。胃と気の巡りの不調は一緒に起こることが多いので、合わせた漢方があるんですね」
L美「そうなんですね。K子のイライラの漢方薬とはちがうのですか?」
草鹿砥先生「イライラの場合は気が上に上がっている『気逆』という状態、抑うつ状態のときは気がめぐらずに滞っている『気滞』という状態だと考えられています。それぞれの状態に合う漢方を処方するのです」
L美「なるほど……」
草鹿砥先生「月経の10日ほど前から症状が起こるのであれば、薬は排卵のころから飲みはじめ、月経が開始して症状がなくなったらやめてみましょう。好きな音楽や香りを楽しむなど、自分でも気持ちが滅入らない工夫をしてみましょう」
L美「好きなこと……お花が好きなので、花をデスクに飾ってみたりしようかな」
草鹿砥先生「お花は気分が明るくなるのでいいですね。それでは、次の月経後にまた来てください」
L美「わかりました」