生理前のイライラ！ PMSに効果的な漢方薬って？
女性の多い、とあるオフィス。ここは、いつも和気あいあいアットホームな雰囲気。でも、やはりそこは働く女性ゆえのお悩みが。仕事のストレスやデリケートなカラダの悩みが尽きないお年ごろ。女同士だから話せる悩み満載のヒソヒソトークに、あなたも共感するかも!?
悩んでいる女性も多いPMS（月経前症候群）。PMSという言葉が一般的になってから、いろいろな対処方法が雑誌などでも紹介されています。PMSへの処方薬は漢方にもあります。今回登場する、K子とL美の場合は？ 2人のランチの様子をちょっと覗いてみましょう。
K子「あー、もうイライラする……！ 後輩のZ子ったらミスばっかり。怒っても『えー、聞いてませーん』とか言うし」
L美「……はあ」
K子「L美ったら、ため息何度目？ イライラ！」
L美「あれ、私ため息ついてた？ ……はあ……」
K子「もしかしてL美、生理前？ L美って生理前はいつも元気ないよねえ。私は生理前になるといつもイライラが止まらないけど」
L美「元気ないっていうか、なんかこう、嫌なことばかり思い出しちゃって気分が沈むんだよねぇ……」
K子「いわゆるPMSだよね。友だちでピルを飲んだら治った子がいたんだけど、私はピルが体質に合わなくてやめちゃった。だからいまだにこのイライラをもてあましているよ。イライラ！」
L美「ピル試したことあるんだ……。私はなんだか、治そうという気力も出なくて……はあ……。ずっとこのままなのかな」
K子「（L美、超ネガティブになっている）大丈夫？ なんとかならないものかなあ。女だからって毎月こんなことになるのは本当にイライラするよ！」
カン子先輩「（お茶を飲みながら）そりゃ、漢方の出番よ」
K子「カン子先輩、いつの間に？」
L美「いつの間に……。はあ……」
カン子先輩「不調を気力で乗り切ろうなんてのが間違い！ しかるべき対処をしなさい！ 効くか効かないかは、やってみてから判断するので遅くないわ！」
カン子先輩から「漢方薬は数千円で処方してもらえて、意外にリーズナブル」という説明を聞き、病院に向かった2人。
診察していただくのは、いつもの草鹿砥千絵（くさかどちえ）先生です。まずはK子の診察から。
K子「こんにちは。PMSの時期にイライラすることがあって困っています。いまもその時期で……」
草鹿砥先生「PMSで来院する方は多いですよ。イライラはツラいですよね」
草鹿砥先生の初心者講座1
多くの女性が月経前に心や身体の不調を感じています。軽度のものを含めると8割以上の女性が感じているという報告もあるくらいです。
K子「仕事が忙しいストレスからなのか、普段からイライラすることは多いんです。でも生理前は特にイライラしてしまって。生理が始まると徐々に落ち着きます」
草鹿砥先生「イライラがいちばん気になる症状なんですね。ほかに気になる症状はありますか？」
K子「月によりますが、むくみとか、乳房の張りとか……。寝つきが悪いことや頭痛があることもあります」
草鹿砥先生「月経前にそういう状況になるんですね」
K子「はい。もうすぐあの時期だなって思うだけで気分が滅入っちゃいますね……。以前、ピルを飲んでいたのですが、体に合わなかったようで……」
草鹿砥先生の初心者講座2
PMSにこれといった特効薬があるわけではありません。人によって症状がさまざまなので、低用量ピルや安定剤、鎮痛剤などを使うこともありますし、漢方薬を使うこともあります。ビタミン剤などのサプリメントで効果が見られることもあります。
草鹿砥先生「なるほどなるほど……」
