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【新連載】おれんち泊まれば? 10年ぶりの再会は急展開をむかえ……

ところが。
翌日水曜の朝は、啓太からメッセージはなかった。
朝からバタバタしてるのかな。
それとも……寝坊してたりして。

少しの不安を感じながらも、
啓太のひどくあわてている様子を想像して、
ニヤニヤしながら「おはよう」のメッセージを送る。

でも、昼休みになっても返事はない。
それどころかLINEに入った形跡すらない。

……じゃあ、やっぱり忙しいんだろうな。
そう思いながらも、不安がどんどん膨らんだ。
仕事中も、少しそわそわしていたかもしれない。
家に帰ってからも、気がつくとひとり、
ベッドの上でスマートフォンを握りしめて、
ぼーっと座り込んでいた。

その翌日も翌々日も、連絡がとれない。

ふん。別に、ほんの半月前に再会しただけの人。
でも……なのにこんなに、心をつかまれている。
わたしは啓太と連絡がとれないこと、
それ以上に、自分の気持ちがこんなにも、
コントロールできないことに途方にくれていた。

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