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【新連載】おれんち泊まれば? 10年ぶりの再会は急展開をむかえ……

Story2 ★目覚めると彼が

啓太と飲みにいった翌日、
わたしは彼の家の、彼のベッドで目覚めた。

さすがにこれは、やり過ぎかもしれない。
軽い女だと思われたかも。
起き上がって、まだ寝ている啓太を見ながら、
軽蔑されてないかどうかが、すごく気になった。

それでも目を覚ました啓太はとてもやさしく
「最近忙しくてさ、何にもないんだよ」
という彼と、コンビニでブランチを買い、
帰って食べながら何となくTVを見て
「おれ、センスないから付き合ってよ」
と言われるまま、秋物の服を買うのに同行した。

乗り物やファッションビルの混んだ入り口でも、
啓太はそっとわたしのことをエスコートしてくれて、
涼しくなった空気の中、彼の掌のぬくもりを、
背中やウエストに感じるのが、
頼もしくもうれしかった。

何だか、高校時代から今まで、
ずっと付き合ってたような錯覚に襲われる。
わたしが東京の大学に通うようになって、
曖昧なまま関係が終わったけれど、
それだけにまた、何事もなかったように、
元に戻るのも、悪くないように思った。

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